Sonate für Klavier Nr.10 C-Dur K.330 K6.300hとは? わかりやすく解説

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調

英語表記/番号出版情報
モーツァルトピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調Sonate für Klavier Nr.10 C-Dur K.330 K6.300h作曲年1783年  出版年1784年  初版出版地/出版社Artaria 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato 6分00
2 第2楽章 Mov.2 Andante cantabile 6分30秒
3 第3楽章 Mov.3 Allegretto3分30秒

作品解説

2009年11月 執筆者: 岡田 安樹浩

旧来このソナタは、続く2つのソナタイ長調 K.331、ヘ長調K. 332とともにパリ作曲されたと考えられてきた。しかし、近年の研究成果(ヴォルフガング・プラートやアラン・タイソンらによる自筆譜研究)によって1783年ウィーン、またはザルツブルク作曲されたことが明らかとなった
現在クラクフ図書館保存されている自筆譜は、第2楽章の第60小節後半から64小節までが欠落している。その他、多く箇所で、初版アルタリア版(1784年ウィーン強弱記号奏法記号差異認められるため、新モーツァルト全集では自筆譜底本に、アルタリア版から多く採用している。

第1楽章 4分の4拍子 ハ長調 ソナタ形式
32分音符による音階装飾音型、16分音符分散和音素材とする主要主題開始される装飾的なパッセージによる移行部(第19小節~)を経て、第34小節より属調副次主題あらわれる。主要主題副次主題双方素材からなるコーダ(第54小節~)によって、ト長調前半閉じる。
後半部分(第59小節~)は、まずト長調からイ短調転じ、再びト長調経由して主要主題主調再現(第88小節~)を迎える。移行部の変形(第109小節)によって、属調ではなく主調にて副次主題再現(第121小節~)する。
141小節からのコーダは、前半終結部分に後半部冒頭移行楽想回帰して楽章閉じる。

第2楽章 ヘ長調
前半8小節後半12小節それぞれ反復記号によって繰り返される主題には、第1楽章主題想起させる素材盛り込まれている。中間部(第21小節~)では同主短調ヘ短調転じる6度および3度重音16分音符による保続バス特徴とした主題変奏が行われ、再びヘ長調主題再現(第41小節~)されると、コーダ(第61小節~)では中間部分変奏主調回帰する

第3楽章 ハ長調 ソナタ形式
8分音符基調とした軽快な主要主題は、16分音符分散和音伴奏による確保経て16部3連音符パッセージへと発展する移行部(第21小節~)の後、副次主題(第33小節~)があらわれる。
後半部分(第69小節~)の冒頭開始する動機は、おそらく副次主題後半部分の同音連打の音型(第59小節)の拡大であろうこうした何気ない部分素材発展させる点は、モーツァルト独特のものといえるかもしれない。すぐに主要主題主調再現(第96小節~)をむかえ、副次主題主調再現(第132小節~)を経てコーダ(第160小節~)へと至る。




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