ノーベル (Nobel, Alfred Bernhard)
ノーベルという人は
アルフレッド・バルンハート・
ノーベル
ストックホルムに生まれ、ロシアのペテルブルグで教育を受け、アメリカで機械工学を学ぶ。 ペテルブルグに戻り、爆薬製造事業を営んでいた父のもとで働いた。 1859年にスウェーデンに帰国し、ニトログリセリンの製造工場を興したが、1864年の工場爆発で弟エミール・ノーベルと助手を失った。
ノーベルの主な経歴
1866年、ダイナマイトを発明する。 ストックホルムにニトログリセリンの工場を持っていたノーベルは、 漏れているニトログリセリンの樽に出くわす。敏感な爆薬であったニトログリセリンだが、珪藻土に吸収されており、染み込んだ珪藻土は乾いていた。 この染み込んだ珪藻土を使って実験を行ってみると、雷管なしでは爆発しないことを発見する。 敏感で扱いが難しいニトログリセリンに比べて発明したそれは、雷管を抜いておけば爆発しないので危険なく取り扱うことができた。
当時は鉄鋼業や土木工事、特に鉄道網を広げるため、岩を爆破してトンネルを掘るのに強力な爆薬が求められており、ノーベルの発見は時を得たものであった。 これにギリシャ語で”力”を意味するダイナマイトと名を付け、世界各地に火薬工場を設立して巨利を得た。
アルフレッド・バルンハート・ノーベル
独身で子供がいないこと、彼の火薬が戦争で猛威を振るっていることへの後悔の念から、有名な遺言を残した。 遺言により900万ドルにものぼる遺産のほぼ全額を基金としてノーベル財団が設立され、物理、化学、医学・生理学、文学、世界平和の5部門に寄与した人たちを毎年表彰するノーベル賞が設立された。
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