Mk3(1970年-1976年)
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「フォード・コーティナ」の記事における「Mk3(1970年-1976年)」の解説
1970年10月にフルモデルチェンジされたコーティナ・マークIIIは、当時のアメリカ車の影響が色濃い「コークボトル・ライン」のスタイルとなり、特に全幅が大きくなったためMk3より大分大柄に見えるようになった。また2,000ccエンジン版も追加され、1クラス上のフォード・コルセアの後継車としての役割も担うことになった。またエスコート・カプリに次ぐ英独フォード一元化政策に基づいて、ドイツのタウヌス(TC系)と設計が共通化され、両国でほぼ同じモデルが生産されることとなった。ただし、コーティナもドイツフォード・タウヌスも長年親しまれていたロングセラーであったので、両車名はそのまま継続され、車体デザインや搭載エンジンにも若干の独自性が残された。 機構的にもフロントサスペンションが、英国フォード自身の考案であるマクファーソン・ストラットからダブルウイッシュボーンに、リアサスペンションが時代遅れになっていた半楕円リーフから4リンクコイル式に改められ、乗り心地は改善されたが、特に大排気量エンジン車ではアンダーステア特性が顕著となった。 車種構成はベースモデル・L(Luxury)・XL(Xtra Luxury)・GT(Grand Touring)・GXL(Grand Xtra Luxury)となり、ロータス版やツインカムは消滅した。エンジンは従来からのOHV1300、1600OHVのいわゆる「ケント・ユニット」がXL以下に、アメリカで生産されるサブコンパクトカー・ピント向けにドイツ・フォードが開発した「ピント・ユニット」のSOHC1,593cc86馬力・1,998cc98馬力がGTとGXLに搭載された。両モデルにはロスタイル・ホイールと4灯式ヘッドライトが与えられた。 1973年秋にはマイナーチェンジを受け、XL以上のヘッドライトが角型に改められ、フロント周りやダッシュパネルが新しくなり、タウヌスと共通化された。また、GXLが廃止されて「2000E(Executive)」となった。また、OHV1,599ccが廃止されて、1600はピント・ユニットに一本化された。 Mk3コーティナは引き続き英国のベストセラーカーであり続け、ドイツにおけるタウヌスよりも好評であった。なお、コーティナ・セダンのリアドア部分のデザインはタウヌスよりも抑揚が強く、タウヌスにはコーティナにはない2ドアクーペやV型6気筒エンジン搭載車が用意されるなど、一元化は完全なものではなかった。
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