Mickey (曲)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Mickey (曲)の意味・解説 

Mickey (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 23:28 UTC 版)

Mickey(ミッキー)は、米国ポップス楽曲である。

原曲

Mickey
トニー・バジルシングル
初出アルバム『Word of Mouth』
リリース
録音 1981年
ジャンル ロック
パワーポップ
時間
作詞・作曲 Mike Chapman、Nicky Chinn
プロデュース Mike Champan
チャート最高順位
トニー・バジル シングル 年表
-Mickey
(1982年)
Nobody
(1982年)
テンプレートを表示

もともとは1979年イギリス音楽グループ、レイシーが発表した『キティ』という楽曲が原曲である。この曲は大ヒットには至らなかったが、1982年女性歌手振り付け師トニー・バジルがカバーし、一躍有名になった。原曲のタイトルであり、女性の愛称である『キティ』を男性の愛称である『ミッキー』に、歌詞を恋する少女をイメージしたものに変えた形でカバーし、ビルボード・チャートで1位に、全英シングルチャートで2位[3]に上り詰める大ヒットとなった。シングル盤の累計売上は200万枚[4]

トニー・バジル版のEPジャケット[:en]及びトニー・バジル自らが振り付けを担当したミュージック・ビデオからも窺える通り、チアリーディングダンスの表題曲として使われることも非常に多く、世界で最も有名なチアリーディングの曲という認識もなされている。

もともとこのトニー・バジル版自体がカバーであったが、このバージョンが世界的に有名になったため、更なるカバーバージョンが数多く発表されている。

1983年アル・ヤンコビックが『リッキー』というパロディを発表し、ビルボードのHOT 100で63位にランクインさせている。

1999年には、イギリスポップ・ミュージック歌手ロリーがリリースしたカバーが、全英シングルチャートでオリジナルのトニー・バジル版に迫る4位[5]になった。

2000年にはビー・ウィッチドがカバーし、映画『チアーズ!』のサウンドトラック盤とアメリカ限定発売のミニアルバム『Across America 2000』に収録された。

2002年には、PlayStation 2(韓国発売版)の広告として使用された。

日本では、フジテレビバラエティ番組ワンナイR&R』から登場したガレッジセールゴリ扮するキャラクター・松浦ゴリエの実質的なテーマ曲となり、2004年には日本語詞で正式にカバーした形でシングルリリースされた。以降の項ではこの作品について記述する。

先代
トゥルーリー
by ライオネル・リッチー
Billboard Hot 100 ナンバーワン・シングル
1982年12月11日
次代
マンイーター
by ダリル・ホール&ジョン・オーツ

Mickey (2004年)

Mickey
Gorie with Jasmine & Joannシングル
A面 Mickey (Hawaii version)
B面 おしゃべり辞典
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル GORIE LABEL
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(2週連続、オリコン[2]
  • 2004年度年間10位(オリコン)
  • 1位(CDTV
  • Gorie with Jasmine & Joann シングル 年表
    Mickey
    2004年
    Pecori♥Night
    2005年
    テンプレートを表示

    Mickey」(ミッキー)は、Gorie with Jasmine & Joannのデビューシングル2004年9月8日発売。発売元はR and C

    解説

    バラエティ番組『ワンナイR&R』のコント内で作られたキャラクター・松浦ゴリエの登場曲として使用されていたトニー・バジルの「ミッキー」[要出典]を、歌詞を日本語詞に書き換えた上でカバーした楽曲。同じ番組から誕生したユニット・くずオリコンシングルチャート1位を獲得した「全てが僕の力になる!」の売り上げを超えることを目標として発売された。

    歌唱には日本で活動している外国人タレント、ジャスミン・アレン(現・ジャスミン・S)とジョアン・ヤマザキ(ジョアン・山崎)が参加。クレジット上の名義はGorie with Jasumine & JoannとGorie(ゴリ)がメインであるが、楽曲の大部分はジャスミンとジョアンのパートによるものであり、ゴリの歌唱は肝心のサビでも1コーラスしかない。これは以降発売される2枚以降のシングルでは更に歌唱が削られており(次作「Pecori Night」及び「恋のPecori lesson」では一言叫ぶだけである)皮肉にも本作が最もゴリの歌唱が多い作品である。サビ部分のレコーディングはされており、本人もやる気は十分にあったが、歌唱力の難と、楽曲の印象を下げないためという半ば“大人の事情”で大幅に歌唱部分が削られたというのが実際のところである、とゴリは語っている[要出典]

    初回盤は“ゴリエ箱”と題した特製の箱型ケースでのセットで、価格は2,625円(消費税込)と2004年時点の日本におけるシングル作品としては高額。特典として特製パンツと「ゴリエと行くハワイ旅行」応募ハガキが付いていた。これはくずが先に発売した“くず箱”にあやかったもの(こちらも同様に高額であった)。通常盤はCDと初回盤にも付属していたDVDの2枚組仕様で1,500円(消費税込)、CDのみのバージョンは発売されていない。DVDは同曲のPVを収録したもの。なお、音楽番組にも出演しなかった。

    シングルは発売1週目の初動売上だけで10万枚以上を売り上げ[1]、くず同様オリコンシングルチャート1位を獲得[1]。2週目も1位となり[2]、カバー作品のデビューシングルがオリコン2週連続1位となるのは、1981年に発売された薬師丸ひろ子セーラー服と機関銃」以来23年ぶりであり[2]。お笑いタレントのシングルがオリコン2週連続1位となるのは、1995年に発売されたH Jungle With tWOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」以来9年半ぶりである[2]。同年のオリコン年間シングルチャートでも10位にチャートインする大ヒットとなり、くず(41位)を上回った。

    なお、本作のタイトルは「Mickey」であるが、収録曲に「Mickey」という楽曲はない。音楽番組などでオンエアーされているのは1曲目の「Mickey (Hawaii version)」である。また、表記上のレーベルは“GORIE LABEL”となっているが、B'zVERMILLION RECORDSサザンオールスターズタイシタレーベルポケットモンスターピカチュウレコードのような専用レーベルが作られたわけではなく、実際の発売元はR and Cである。

    収録曲

    1. Mickey (Hawaii version)
      (作詞・作曲:Michael Donald Chapman / Nicky Chinn、日本語詞:ゴリエ美化委員会、編曲:TOMISIRO <掛川陽介 & 本澤尚之>)
    2. Mickey (Drive version) instrumental
      (作曲:Michael Donald Chapman / Nicky Chinn、編曲:TOMISIRO)
    3. Mickey (Ukulele version) instrumental
      (作曲:Michael Donald Chapman / Nicky Chinn、編曲:TOMISIRO)
    4. おしゃべり特典
      発祥となった『ワンナイR&R』に登場するキャラクターが次々と登場し、セリフや会話が展開されていくもの。楽曲というよりは、完全におしゃべりのみのコントである。出演は落武者、ゴリエ、リサコ、野田社長(野田義治のパロディ)、Gパン刑事、ゴリケル・ジャクソン、シャルル・ド・フランソワ・バー・パンダ・ジャンヌ・ピエール・デ・オンディーヌ。

    脚注

    1. ^ a b c “ワンナイ”のゴリエがデビュー作で1位獲得!、ORICON NEWS、2004年9月14日。
    2. ^ a b c d e ゴリエ、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」以来の快挙!?、ORICON NEWS、2004年9月21日。
    3. ^ ChartArchive - Toni Basil - Mickey”. 2012年7月1日閲覧。
    4. ^ ウェイン・ジャンシック(著)、加藤秀樹(訳)『Billboardただ1曲のスーパーヒット・2(1968~1984)』音楽之友社、1991年、224頁。ISBN 4-276-23612-6
    5. ^ ChartArchive - Lolly - Mickey”. 2016年1月19日閲覧。

    「Mickey (曲)」の例文・使い方・用例・文例

    Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


    英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
    英語⇒日本語日本語⇒英語
      

    辞書ショートカット

    すべての辞書の索引

    「Mickey (曲)」の関連用語

    Mickey (曲)のお隣キーワード
    検索ランキング

       

    英語⇒日本語
    日本語⇒英語
       



    Mickey (曲)のページの著作権
    Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

       
    ウィキペディアウィキペディア
    All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
    この記事は、ウィキペディアのMickey (曲) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
    Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
     Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
    この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
    浜島書店 Catch a Wave
    Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
    株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
    Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
    研究社研究社
    Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
    日本語WordNet日本語WordNet
    日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
    WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
    日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
    Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
    「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
    EDRDGEDRDG
    This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

    ©2024 GRAS Group, Inc.RSS