LGA775とは? わかりやすく解説

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Socket 775

読み方ソケットナナナナゴ
別名:LGA775

Socket 775とは、Intel社によって2004年より提供されているパッケージのことである。PrescottコアPentium 4採用されている。一般的にはLGA775と呼ばれる

特徴としては、従来までCPUの裏にあったピンを、CPUソケット側に移動させ、バネ状のピン備えていることがあげられる。これにより、マザーボードとの接続における電気特性向上するとされている。ただし、その反面取り扱いが非常に難しいとも言われる

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LGA775

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 08:16 UTC 版)

LGA 775
ソケット形式 LGA(ランド・グリッド・アレイ)
チップ形状 FC-LGA
接点数(ピン数) 775ピン
FSBプロトコル Quad-Pumped
FSB周波数 533 MT/s, 800 MT/s, 1066 MT/s, 1333 MT/s, 1600 MT/s
採用プロセッサ 採用CPU参照

この記事はCPUソケットシリーズの一部です

LGA775インテルCPUソケットの1つ。第五世代Pentium 4として開発されていたコードネーム"Tejas"(テハス)向けに設計されていたことに由来してSocket Tともいう。結局Tejasはリリースされなかったが、後期のPentium 4およびPentium DCore 2シリーズ、または同世代のCeleronシリーズにおいて使用された。

LGAパッケージ

その名の通り775本のピンがあり、同数の電極があるLGA(ランド・グリッド・アレイ)パッケージを採用したCPUを受け入れる。この点が従来のCPU側にピンがあるPGA-ZIF形式との最大の違いである。これによって、CPUクーラーを取り外す際にCPUがヒートシンクに固着しCPU側のピンを破損するという事故はなくなった。[注 1]反面、ソケット側に用意されたピンはより繊細な扱いを必要とするようになった。

採用したCPU

括弧内は各CPUの開発コードネーム

  • Pentium 4 505J, 506, 520から570, 520Jから570J, 521から571(Prescott
  • Pentium 4 630から670, 662から672(Prescott-2M
  • Pentium 4 631から661(Cedar Mill
  • Celeron D 325Jから345J, 326から351(Prescott
  • Pentium 4 Extreme Edition 3724MHz(Prescott
  • Pentium 4 Extreme Edition 3400または3466MHz(Gallatin
  • Pentium D 805, 820から840(Smithfield
  • Pentium Extreme Edition 840(Smithfield
  • Pentium D 915, 925, 920から960(Presler
  • Pentium Extreme Edition 950または960(Presler
  • Core 2 Duo E4300から4700, E63x0から67x0(Conroe, Allendale
  • Pentium Dual-Core E21x0から22x0(Conroe
  • Celeron Dual-Core E1x00(Conroe
  • Core 2 Extreme, X6800(Conroe
  • Core 2 Quad, Q6x00(Kentsfield
  • Core 2 Extreme, QX6xx0(Kentsfield
  • Core 2 Duo E72x0から86x0(Wolfdale
  • Pentium Dual-Core E5x00から6x00(Wolfdale
  • Celeron Dual-Core E3x00(Wolfdale
  • Core 2 Quad, Q8xx0, Q9xx0(Yorkfield
  • Core 2 Extreme, QX9650, QX9770(Yorkfield
  • Xeon 3000 系Conroe, Kentsfield, Wolfdale, Yorkfield

チップセット

下記チップセットが上記CPUをサポートすることから、「LGA775対応チップセット」と捉える説明がメディアやウェブサイトに散見されるが、直接的な関係は無く誤った捉え方である。チップセットはCPUをホストするに留まり(CPUのFSBのことをチップセット側からはホストバスと呼ぶ)、LGA775ソケットと下記チップセットが同一のマザーボードに搭載されていることは結果であり必然ではない。[注 2]

  • インテル製: iE7221, iE7230W, i3200/3210, 875p(e.g:DFI Lanparty 875P-T), 915 シリーズ, 925X/XE, 945 シリーズ, P/G965, Q963, 975X, P/G31, G33, G35, P35, X38, Q35, X48, P45, P43, G41, G45,G43 など
  • NVIDIA製: nF4i, 570i, 610i/GF7050, 630i/GF7150, 650i, 680i, 750i, 780i, 790i など
  • VIA製: P4M800, P4M890, P4M900, PT880U, PT890 など
  • SiS製: 649, 661FX, 662MX, 671, 672FX など
  • ATI(AMD)製: Xpress 200i/1150i, Xpress 1250i, Xpress 3200i など

マルチGPUについて

LGA775向けのチップセットにおいて、NVIDIAのマルチGPU動作システムであるSLIを行う際はNVIDIA製のチップセットでないといけない。ただし、ATI(AMD)のマルチGPU動作システムであるCrossFireXはATI以外のチップセットでも可能である。

互換性問題

LGA775はIntelのCPUソケットとしては、長期間かつ、たくさんのCPUが採用したが故に、初期のチップセットで後期のCPUが動かない、もしくはその逆で、後期のチップセットで初期のCPUが動かないといった互換性問題がある。

脚注

注釈

  1. ^ この事故は先にソケットのレバーを解放しておき、ヒートシンクごとプロセッサを外してしまうという方法で回避できる。Pentium 4はヒートスプレッダを装着しているので、その後でマイナスドライバーで剥がせば危険は少ない。
  2. ^ なぜなら、ASRockなどが、LGA775向けとされているチップセットで、Socket478のマザーボードを作っていたからである。

「LGA 775」の例文・使い方・用例・文例

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