ICプレーヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:23 UTC 版)
「大学入試センター試験」の記事における「ICプレーヤー」の解説
2006年度 停止後に再度再生をするためには、電池の抜き差しなどの「リセット」が必要であった。電池の残量が不足していても、一時的に作動した。本体の塗装は、前面・後面ともに白色だった。基板は2枚使用されていた。 2007年度 問題音声の再生が終了してから5分が経過すれば、電池の抜き差しをしなくても再度電源を入れ、再生することが可能になった。本体の塗装は、前面が白色・後面が緑色だった。全てのボタン操作に2秒程度の長押しを必要とするようになったため、その注意を促すために、本体には「光るまで長く押す」との表示がなされた。電池の残量が不足している場合、ランプが点滅し作動できないようになった。配布の際、ホコリの付着を防ぐために音声メモリーが個別に包装されていた。イヤホンプラグも金メッキされ、既に本体に接続された状態で配布された。使用されている基板は1枚で、前年度よりもサイズが小さくなった。 2008年度 2007年度の音声メモリーを再生することが可能である。ただし、2008年度の音声メモリーを2007年度のICプレイヤーに差し込んでも、ランプが点滅し再生することはできない。本体の塗装は、前面が白色・後面が青色だった。電池蓋に凹みが設けられ、取り外しが簡単に出来るようになった。 2009年度 本体の塗装は、前面が白色・後面が黄色だった。以外は2008年度と同様。 2010年度 本体の塗装は、前面が淡青色、後面が青色で、前面の右下に「2010」の文字が印字されていた。電池蓋と成型面の凹みにかけては白色のシールが貼られ、その上に厚く細長い黒色の滑り止めが接着されていた。2010年度からは環境保護の観点から、プレイヤー内のIC(集積回路)は2回、メモリーカードは5回使用するため、試験後プレイヤーとメモリーは回収された。 2011年度 本体の塗装は、前面が白色・後面が黄色で、前面の右下に「2011」の文字が印字されていた。以外は2010年度と同様。 各年度共通 試験で使用されたメモリーは読み取り専用で、新たに情報を書き込むことはできない。また、メモリーの中に入っている試験用の音声も、試験用のICプレーヤーでしか再生できないような仕組みとなっている。これは、試験音声の改竄を防ぐためであると考えられる。メモリーにはQRコードではなくData Matrixコードという二次元コードが付けられている。本体裏側に差し込んである絶縁シートを引き抜くと、電流が流れる仕組みである。スイッチを切ってある状態でも電流は流れる。 製造メーカー 大学入試センターは、機密事項であることや情報の漏洩を防ぐことを理由に、ICプレイヤーがどこのメーカーのものであるかを公表していない。大学入試センターの関連文書では「製造関係業者」とだけ記載されている。
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