AFISMAの派遣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 07:06 UTC 版)
「国際連合安全保障理事会決議2085」の記事における「AFISMAの派遣」の解説
9. 次の活動を実施するためにマリの主権と領土保全を最大限尊重しつつ、適切な国際人道法、国際人権法に従って必要なあらゆる措置を行使することのできるアフリカ主導のマリ国際支援ミッション(African-led International Support Mission in Mali:AFISMA)を所定期間1年の任期で派遣することの承認を決定: (a) 欧州連合及びその他の国連加盟国を含む国際パートナーの緊密な連携によって実施されるマリ国防軍及び治安部隊の再構築に貢献すること (b) テロリスト、過激派勢力、並びに武装勢力により占拠されている北部地域をマリ政府当局が奪還できるよう支援すること (c) マリ暫定指導部が治安の維持と国家の統治を確立をするために必要な安定化活動を支援すること (d) マリ暫定指導部が人民を保護する責任を担えるように支援すること (e) 文民主導による人道支援及び国内避難民 (IDP) や難民の任意帰還の支援が実施可能な環境の構築を人道支援アクターらとの緊密な連携により支援すること (f) AFISMAの人員、機関、施設、装備及び任務を守り、同人員の安全と移動の自由を確保すること 10. ECOWASとの緊密に連携するアフリカ連合、国連事務総長、その他の国際機関及び二国間で協力するパートナーに対し、60日ごとにAFISMAの派遣及び活動状況について国連安保理に報告することを要求。これには、マリ北部に対する攻勢をかける前の段階で求められる次のことを含む。 (i)憲法秩序の回復へ向けたロードマップ、マリ国内のテロ組織と関係を絶った勢力との交渉を含むマリでの政治的プロセスの進捗 (ii) 国際人権法と国際人道法、難民に関する国際法の下にAFSIMA並びにマリ国防軍及び治安部隊の軍事・警察力訓練に関する評価 (iii)リーダーシップ、装備、気候への適応、法的な部分、空爆と地上作戦など AFISMAの任務対応能力に関する評価 (iv) AFISMAの指揮系統に関する評価、以前の状況に戻っているかのモニタリングを行うこと 11. 攻勢を仕掛ける前に軍事作戦計画を改良する必要があることを強調、AFSIMAの展開のためにECOWAS、AU、近隣諸国などが支援すること、進展状況を安保理に報告すること、それを国連事務総長は追認することを要請12. 国連事務総長に対して、マリ暫定指導部の要請に応じて、国民的対話、地域協力、安全保障分野改革、潜在的な動員解除、武装解除、戦闘員の社会復帰の促進などといったマリ北部における軍事活動を展開する上で危機的な地域における支援を要請
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