鱗竜類とは? わかりやすく解説

鱗竜類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/28 05:09 UTC 版)

鱗竜類
生息年代:
三畳紀中期 - 現在,[1] 240–0 Ma
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
上目 : 鱗竜上目 Lepidosauria
Haeckel, 1866
和名
鱗竜類[2][3][4]
下位分類群

鱗竜類(りんりゅうるい、Lepidosauria)は爬虫類の一分類群。分類階級は鱗竜亜綱または鱗竜上目とされる。有鱗目ヘビトカゲミミズトカゲ[5])とムカシトカゲ目が含まれる。有鱗目は9,000種以上にのぼり、現生の爬虫類では群を抜いて最大の多様性を持つ[6]。ムカシトカゲ目はかつて中生代に繁栄し多様性のあるグループであった[7]が、現生種はムカシトカゲ属トカゲに似た外見でニュージーランドに生息)の2種しかいない[8][9]

鱗竜類は単系統群(クレード)であり、有鱗目とムカシトカゲ目の最も近い共通祖先の子孫を全て含む[10]。他の爬虫類とは、重なり合う大きなケラチン質のなど、いくつかの形質によって区別される。現生分類群に限れば、鱗竜類は主竜類鳥類ワニ類が含まれる)の姉妹群ということができる。カメ類に関しては鱗竜類と主竜類のどちらかにより近縁と考えられるが、未確定である。絶滅分類群を含む場合、主竜類よりも鱗竜類に近縁なグループは、 鱗竜形類として括ることができる。

脚注

  1. ^ Jones, Marc EH; Anderson, Cajsa Lisa; Hipsley, Christy A; Müller, Johannes; Evans, Susan E; Schoch, Rainer R (25 September 2013). “Integration of molecules and new fossils supports a Triassic origin for Lepidosauria (lizards, snakes, and tuatara)”. BMC Evolutionary Biology 13: 208. doi:10.1186/1471-2148-13-208. PMC 4016551. PMID 24063680. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4016551/. 
  2. ^ 古生物学:鱗竜類の起源 Nature asia 2021年8月26日
  3. ^ 佐藤たまき「絶滅した生物“首長竜”:講演録」『生物教育』第58巻第3号、日本生物教育学会、2017年、130-137頁、doi:10.24718/jjbe.58.3_130ISSN 0287119XCRID 1390001288084354432 
  4. ^ Lepidosauria コトバンク
  5. ^ Pyron, RA; Burbrink, FT; Wiens, JJ (2013). “A phylogeny and revised classification of Squamata, including 4,161 species of lizards and snakes”. BMC Evolutionary Biology 13: 93. doi:10.1186/1471-2148-13-93. PMC 3682911. PMID 23627680. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3682911/. 
  6. ^ Uetz, Peter (13 January 2010). “The original descriptions of reptiles”. Zootaxa 2334 (1): 59–68. doi:10.11646/zootaxa.2334.1.3. 
  7. ^ Jones, M.E.H. (2009). “Dentary Tooth Shape in Sphenodon and Its Fossil Relatives (Diapsida: Lepidosauria: Rhynchocephalia)”. Frontiers of Oral Biology 13: 9–15. doi:10.1159/000242382. ISBN 978-3-8055-9229-1. PMID 19828962. 
  8. ^ Hay, Jennifer M.; Sarre, Stephen D.; Lambert, David M.; Allendorf, Fred W.; Daugherty, Charles H. (June 2010). “Genetic diversity and taxonomy: a reassessment of species designation in tuatara (Sphenodon: Reptilia)”. Conservation Genetics 11 (3): 1063–1081. doi:10.1007/s10592-009-9952-7. hdl:10072/30480. 
  9. ^ Jones, M.E.H.; Cree, A. (2012). “Tuatara”. Current Biology 22 (23): 986–987. doi:10.1016/j.cub.2012.10.049. PMID 23218010. 
  10. ^ Evans, S.E.; Jones, M.E.H. (2010). “The Origin, early history and diversification of lepidosauromorph reptiles”. In Bandyopadhyay, S.. New Aspects of Mesozoic Biodiversity. Lecture Notes in Earth Sciences. 132. pp. 27–44. doi:10.1007/978-3-642-10311-7_2. ISBN 978-3-642-10310-0 

鱗竜類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:44 UTC 版)

脊椎動物」の記事における「鱗竜類」の解説

鱗竜類は、現生のものは有鱗類トカゲヘビ)とムカシトカゲからなり有鱗類爬虫類の中では最も種が多い系統である。有鱗類のうちヘビ類は、四肢のあるトカゲ類から進化したのであるムカシトカゲ類は遅くとも2億2,000万年前に出現し白亜紀までは繁栄していたが、2016年現在ニュージーランドにい島々に住んでいるのみである。寿命100歳超える主竜類 有鱗類フトアゴヒゲトカゲ Pogona vitticeps ムカシトカゲ

※この「鱗竜類」の解説は、「脊椎動物」の解説の一部です。
「鱗竜類」を含む「脊椎動物」の記事については、「脊椎動物」の概要を参照ください。

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