高句麗語同系説とは? わかりやすく解説

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高句麗語同系説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 04:30 UTC 版)

日本語の起源」の記事における「高句麗語同系説」の解説

高句麗語#日本語との関係」も参照 朝鮮の歴史書「三国史記」に記され高句麗故地名の音訓併用表記から推測されるいわゆる高句麗語」が、日本語組織的に顕著な類似性を示す事を初め指摘したのは、新村出である(1916年)。新村は、「三」「五」「七」「十」の4つ数詞日本語類似することなどを指摘したが、日本語アルタイ起源説関連させてこの類似を更に深く追究したのは、李基文(イ・ギムン、1961年-1967年)、村山七郎(1961-1963年)である。最新論考には板橋義三のものがある(2003年)が、どのような語彙抽出しどのような音価当てるかは論者によって異なる。更に、抽出され語彙解釈について大きな見解の相違がある。例えば、金芳漢1985年)は、語彙数80語とし、ツングース系解釈されるものは10数語を超えないとするのに対し板橋111語を抽出してツングース系語彙21語とする。また、マズールや村山七郎の説(1979年)を継承してオーストロネシア起源語彙含まれるとする。 いずれにしても数詞加え、「口(古次)」「海(波且)」「深(伏)」「白(尸臘)」「兎(烏斯含)」「(烏)」「谷(旦)」などの類似印象的であり、更に興味深いのは、中期朝鮮語よりも上代日本語との方が、類似語見出される割合大きい(板橋によれば30%と42%)事である。 「魏志東夷伝」や「後漢書」などから推測すると、3世紀後半鴨緑江以北本拠地としていた夫余高句麗言語ツングース系だった可能性は高いが(村山説: 1979年)、肝心朝鮮半島北部から中部にかけて、3世紀当時どのような言語分布していたかについては、「魏志東夷伝」などの「中国史書」には全く言及がないのである金芳漢: 1985年)。「高句麗語」と日本語との系統関係についてもいまだ十分に実証されていない

※この「高句麗語同系説」の解説は、「日本語の起源」の解説の一部です。
「高句麗語同系説」を含む「日本語の起源」の記事については、「日本語の起源」の概要を参照ください。

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