須恵器系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/29 06:49 UTC 版)
朝鮮半島の伽耶から窯とロクロの製法が古墳時代の日本に伝わり、作られた陶質の土器を須恵器と呼ぶ。この流れを汲むのが備前焼、信楽焼、丹波焼、大谷焼などの焼き締めで、胎土に鉄分が多く含まれるので、褐色を呈する。一部を除きあまり装飾を施さず、地肌の風合いを楽しむが、焼成の過程において灰が降り掛かって自然釉がかかったり、炎により火襷(ひだすき)、牡丹餅などの模様が現れるのを愛でる。また意図的にそれらを促す工法をとることも多い。「青備前」は、通常酸化焼成されるものを、還元焼成されることで得られるが、特殊な方法として焼成中に塩を投じて青備前を焼成することもできる。
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