長幕崖壁および崖錐の特殊植物群落とは? わかりやすく解説

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長幕崖壁および崖錐の特殊植物群落

名称: 長幕崖壁および崖錐の特殊植物群落
ふりがな ながはぐがいへきおよびがいすいのとくしゅしょくぶつぐんらく
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 沖縄県
市区町村 島尻郡北大東村
管理団体
指定年月日 1975.03.18(昭和50.03.18)
指定基準 植3,植12
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S48-05-154長幕崖壁および崖錐の特殊植物群落.txt: 北大東島内陸部幕の内という)を平均標高50メートルの高さで環状にとり囲む隆起珊瑚礁地帯(幕という)のうち南部の約1.5キロは、その内側が屏風立てたように絶壁をなしてそばだち、「長幕」とよばれている。この崖壁面とその脚部崖錐地帯には、この島の自然植生がよく残っている。
 珊瑚石灰岩特有の凹凸の多い崖壁には、本来は海浜生育するハマオモト高所にまで多数分布して異観呈するほかオオイタビ・ホウビカンジュ・サクララン・フウトウカズラ・シマオオタニワタリなどがあり、崖脚部には、きわめてまれにヒメタニワタリ生育している。崖錐部は、ビロウクロッグ群叢で、ビロウ・クロツグのほかハマイヌビワ・フカノキ・リュウキュウエノキ・アカメガシワ・リュウキュウガキ・グミモドキ・シマオオタニワタリ・フウトウカズラ・サクラランなどが繁茂して密林をなしている。
 北大東島は、明治末年までに甘蔗栽培のため開発され伐採まぬかれ自然林にもリュウキュウマツ・モクマオウなどの外来種侵入するなど、本島固有の林相を残すものはほとんどみられないが、長幕周辺のこの地域は、その地形特性のため開発されず、わずかに本来の植生に近いものを残している。ことに昭和47年夏この場所で発見されヒメタニワタリは、従来琉球列島にはなく、小笠原母島特産とされていたものであって植物地理学上の意義大きい。
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