銘菓としての最中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 01:28 UTC 版)
現在は全国各地で作られ、土産や贈答品などとして販売される傾向にある。山鹿灯籠を模した熊本県山鹿市の「灯籠もなか」や、路面電車を模った東京都の「都電もなか」、神奈川県湘南地域の「江ノ電もなか」、大阪府堺市の「ちんちん電車もなか」、また富士重工業の自動車を模った、群馬県太田市の「スバル最中」、二輪レースで有名なモリワキのモリワキ最中(モナカ管を模したもの…受注生産)のなど、形状もさまざまで、中には皮種がとじ切れないほどの餡を盛り込む横浜市の「喜最中」のように、常識的な最中の形から外れるものもある。宮城県では、仙台市に本店のある「白松がモナカ」「寿の三色最中」の2ブランドが名物で、両者とも(特に前者は)当該地域のテレビCMだけでなく屋外広告なども盛んに行っているほど宣伝に力を入れている。また、芝神明榮太楼では、明治35年2月に芝出身の尾崎紅葉に命名を依頼して「江の嶋最中」と名付けられた貝の形をした最中が現在に至るまで主力商品として販売されている。その掛け紙の図柄は、紅葉の「金色夜叉」で挿絵を描いた武内桂舟によるものである。 切腹最中(新正堂 2017年12月撮影) 空也最中(空也、2019年3月撮影) 大山こま最中(神奈川県、2021年9月撮影) 五層もなか(兵庫県姫路市、2022年4月撮影)
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