じゅうりょくは‐てんもんがく〔ヂユウリヨクハ‐〕【重力波天文学】
重力波天文学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 23:17 UTC 版)
重力波天文学(じゅうりょくはてんもんがく)は、天文学の一分野である。アインシュタインによる一般相対性理論のアインシュタイン方程式から予言される重力波を観測しようと試みている。アメリカのグループが、2016年2月に、ブラックホール連星からの重力波信号を初めて観測することに成功した、と発表したことにより、理論が予言して100年後にようやく本格的な天文学として幕開けした。
- ^ 人工衛星を用いたマイクロ波のドップラー効果を利用した検出のためには、地上の精密な時計と同期させた、精密な時計を積んだ人工惑星を打ち上げ、それを活用することになる。現在のところ、このような計画はない。しかし、将来打ち上げられる惑星探査機に精密な時計(原子時計)と精密な発信器(高精度の発信機)を搭載すれば良いだけのことであり、今後の展開に期待が寄せられている。なお、重力場計測のため、2007年に打ち上げられた日本の月探査衛星かぐやでは、4ウェイドップラー計測も含めたドップラー計測が行われている。
- ^ “ノーベル物理学賞:「重力波の検出」LIGO率いた3氏に”. 毎日新聞. 毎日新聞. 2018年1月22日閲覧。
- ^ “重力波検出に貢献した研究者3名、ノーベル物理学賞を受賞”. アストロアーツ. アストロアーツ. 2018年1月22日閲覧。
- 1 重力波天文学とは
- 2 重力波天文学の概要
- 3 Einstein@Home
重力波天文学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/26 01:30 UTC 版)
一般相対性理論によると、重力は重力波と呼ばれる波によって伝わると予言される。この重力波を用いて天文現象を解明する学問が重力波天文学である。現在、アメリカのLIGO、ヨーロッパのVirgo、GEO600などの重力波干渉計により観測が進められている。また、日本でもTAMA300により実証実験がなされ、岐阜県の神岡鉱山内にKAGRAを建設中である。 重力波干渉計による重力波の直接観測により、連星中性子星や連星ブラックホールの衝突、超新星爆発などが捉えられると期待される。また、重力波が宇宙背景放射に与える偏光から、宇宙背景放射の偏光を観測することにより、宇宙初期の背景重力波の検出ができると期待される。 詳細は「重力波天文学」を参照
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