遮られない休息とは? わかりやすく解説

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武満 徹:遮られない休息

英語表記/番号出版情報
武満 徹:遮られない休息作曲年: 1952/59年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Slowly, sadly and as if to converse withNo Data No Image
2  Quietly and with a cruel reverberationNo Data No Image
3  A song of loveNo Data No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 齊藤 紀子

 滝口修造同名の詩「遮られない休息」に基づいて作曲された。但し、作曲者自身述べているように、この詩の描写というよりもむしろ、詩がもつ印象感じ対する音を用いたアプローチ主眼がおかれている

 第1曲目1952年作曲された。同年園田高弘により初演されている。この曲の冒頭には、「ゆっくりと悲しくそして対話を交わすかのように」という指示付されている。そして、2部構成の形をとっている。《遮られない休息》の中では、唯一といってよいほど、メロディーに近いライン認められるまた、後半において冒頭音楽回帰する

 第2曲目1959年作曲された。同年笠間春子により初演されている。この曲の冒頭には、「静かに、残酷な響きで」という指示付されている。「ppp」で開始し静けさ基調として音楽運ばれるが、そのような流れ時折ピアノ打楽器的な打鍵響き強調するのような強打音によって遮られる。そして、異な音域においてこの2つ響き並置されることの対比により、曲を閉じる。

 第3曲目1959年作曲された。同年笠間春子により初演されている。そして、アルバン・ベルク(1885-1935)に捧げられオマージュとなっている。前述通り、2曲目とこの3曲目は同じ年に作曲されたが、前の曲と対照的な愛の歌」という言葉冒頭書き添えられている。《遮られない休息》の中では、唯一小節線引かれており、2分の3拍子書かれている。わずか13小節から成るこの曲は、ベルク絶筆となったヴァイオリン協奏曲》を想起させる分散和音により、静かに曲を閉じる。

□□楽譜情報□□(2008年4月現在)
サラベール(Salabert)「La pause ininterrompue(Uninterrupted rests)」  

Takemitsu ToruLa Pause ininterrompue(Ininterrupted rests) d’apres un poeme de Shuzo Takiguchi” Salabert 1962




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