綾瀬車両基地
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綾瀬車両基地(あやせしゃりょうきち)は、東京都足立区にある、東京地下鉄(東京メトロ)の車両基地および車両工場の総称である。車両基地の綾瀬検車区(あやせけんしゃく、北緯35度47分7秒 東経139度49分57秒座標: 北緯35度47分7秒 東経139度49分57秒)、車両工場の綾瀬工場(あやせこうじょう、北緯35度46分51秒 東経139度49分54秒)から構成される。千代田線の車両が所属している。最寄り駅は北綾瀬駅。
- 1 綾瀬車両基地とは
- 2 綾瀬車両基地の概要
綾瀬工場
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1971年(昭和46年)7月に綾瀬工場が発足した。千代田線、有楽町線、副都心線、南北線、埼玉高速鉄道の車両の検査を担当している。 ただし、綾瀬工場が完成する前に車両の工場検査時期を迎えたことから、1970年(昭和45年)10月から約10か月間、綾瀬検車区の気吹室(後述の29番線、小修理場と仮設の修繕庫を設置)を使用して重要部・全般検査が実施されていた。 従来の営団では1路線1工場を設けてきたが、将来的に他路線の検査も受け持つことを計画したため、年間検修能力1,500両程度を持つ工場として造られた。綾瀬工場についても、検車区同様に国鉄・私鉄・営団の整備工場を参考に検討・検証が行われた。 綾瀬工場が設立された当時の法定検査周期は重要部検査が1年6ヵ月または走行距離25万km以内、全般検査は3年以内であった。その後は検査周期の延長が行われ、現行の1999年(平成11年)3月改定以降は重要部検査が4年または走行距離60万km以内、全般検査は8年以内となっている。このため、現在ではこの施工能力は不要となっている。 入出場線(工場建屋)は縦に5両まで入線でき、左右に5両分ずつの車体置き場があり、天井クレーンを使用して車体は仮置きされ、整備される。整備対象の機器は取り外され、それぞれの担当職場へと運ばれる。検修能力を高めるために工場内は流れ作業で検査作業を行えるよう合理的にレイアウトされている。 工場内は山側に機器職場 主制御器、補助電源、一般電機、パンタグラフ、戸閉装置(ドアエンジン)の各職場を、海側に台車職場、電動機職場、駆動装置、車輪職場を配置する。ただし、現在は電動機、パンタグラフ、戸閉装置などの検査は、東京メトログループ会社のメトロ車両に委託しており、これらの機器は同社の千住事業所に運搬して、検査を行っている。 綾瀬工場の通用門は当初、工場事務所近くに設置することとなっていた。しかし、急きょ用地交渉の関係で設置ができなくなり、現在のような通用門と事務所が離れた位置となった。
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