紙芝居資料とは? わかりやすく解説

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紙芝居資料

主名称: 紙芝居資料
登録番号 2
枝番 0
登録年月日 2006.03.31(平成18.03.31)
部門種別 歴史資料
ト書
員数 5652点
時代区分 昭和
年代
検索年代
解説文: 紙芝居は、物語場面連続的に描いた絵を見せながら、順次劇的に物語っていく画劇の一形態あり、かつそのために描かれ、あるいは印刷され絵画作品をいう。
 昭和五年(一九三〇)ころに始まったとされる街頭で自転車後部木製小舞台を載せ鳴り物などで集めた子供たち前にして演ずる街頭紙芝居」がこの種、画劇の中心であった。後には紙芝居のもつ教育効果着目して印刷した物語教師演じ教育紙芝居や、戦意高揚目的とした国策紙芝居などを含む「印刷紙芝居」も出現する
 本紙芝居資料は、昭和初期おこなわれた幻灯紙芝居をはじめ、昭和二十三十年代最盛期迎えた街頭紙芝居などを含む紙芝居関係の一大コレクションである。とりわけ中心となるのが街頭紙芝居で、これは仙台において昭和六十年代まで街頭紙芝居師として活動していた井上藤吉氏のコレクション五三三三点で、平成七年宮城県寄贈された。手描き原画のまま利用され街頭紙芝居破損散逸した例が多いが、この街紙芝居井上氏自身の演示目的収集したもので、体系的に保存されたものでは国内有数コレクションとして貴重である。収録作品には「ハリケーンピーちゃん」(青葉茂関東オール画劇社、昭和二十八年)、「奇岩城」(カタコウジ、新日本画劇社、年不明)、「ぼくらは日本少年だ」(富士のぼる他、関東オール画劇社、昭和三十年)などがある。
 印刷紙芝居では、国策紙芝居に「愛機南へ飛ぶ」(柳井隆雄日本教紙芝居協会、年不明)、「家庭防空陣」(浦田重雄、日本教紙芝居協会昭和十六年)、「大空へつづけ」(伊藤正美東亜国策画劇、昭和十九年)などが、教育紙芝居に「幸福物語」(山川惣治日本画劇、昭和二十一年)、「発明王エジソン」(野々口重、日本教育画劇、昭和二十五年)などがある。
 ほかに幻灯紙芝居西住戦車長」(作者不明)などをみるが、これら幻灯紙芝居印刷紙芝居宮城県図書館収集にかかるものである。特に幻灯紙芝居は、遺存例の少な資料である。本コレクション紙芝居歴史研究する上で、また児童文化史の研究資料として第一級資料群であり、学術的価値は高い。
 なお、宮城県図書館では、館内での展示紙芝居会などを通じて資料広く一般に公開している。



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