第5、第6の哨戒 1944年1月 - 6月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/16 15:39 UTC 版)
「ピート (潜水艦)」の記事における「第5、第6の哨戒 1944年1月 - 6月」の解説
1月31日、ピートは5回目の哨戒でニューギニアおよびビスマルク諸島方面に向かった。前回同様ツラギ島で給油した後、2月10日にはセロ (USS Cero, SS-225) と会合した。2月18日夜、ピートは輸送船団を発見したが、この時遠くで爆発音が聞こえていた。これは、近在のセロが爆雷攻撃を受けていることを示す音であり、ピートはセロを逃すべく浮上して護衛艦の注意をひきつけようと機銃で応戦しつつ護衛艦をうまく引き寄せ、この間にセロは脱出に成功した。2月27日にニューギニア沿岸のランゲマク湾(英語版)で補給を行った後、3月1日に哨戒に復帰。3月3日、ピートは南緯01度26分 東経138度00分 / 南緯1.433度 東経138.000度 / -1.433; 138.000の地点で12ノットで航行する1隻の輸送船を発見して魚雷を5本発射したが、命中しなかった。翌3月4日未明、ピートは南緯01度28分 東経138度40分 / 南緯1.467度 東経138.667度 / -1.467; 138.667のサルミ(英語版)沖で、ウエワクに向かう輸送船団を発見して魚雷を6本発射し、陸軍輸送船華陽丸(三井船舶、4,368トン)に2本を命中させて撃沈した。第34号掃海艇が13発の爆雷攻撃を行ったが、ピートはうまく脱出した。その後、3月15日にミッドウェー島に進路を向け、3月25日に到着。3月29日、ピートは57日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。 4月18日、ピートは6回目の哨戒でパーチ (USS Perch, SS-313) とともに台湾およびルソン海峡方面に向かった。途中ミッドウェー島に立ち寄って5月2日に出港。途中5月5日にピクーダ (USS Picuda, SS-382) が合流し、3隻のウルフパックとなった。哨戒海域に到着後は絶好の獲物を探し続け、少なくとも6隻の船との接触には成功した。しかし、浅水深の海域や航空機の影響で絶好の攻撃ポジションにつくことができなかった。ピートは行動期限が来たので哨戒海域を後にして、6月15日にミッドウェー島に立ち寄った。6月19日、ピートは52日間の行動を終えて真珠湾に帰投。6月21日にキングフィッシュ (USS Kingfish, SS-234) とともにアメリカ本国に向かい、サンフランシスコのベスレヘム・スチールでオーバーホールに入った。オーバーホール中に艦長がロバート・H・カルドウェル・ジュニア少佐(アナポリス1936年組)に代わった。その後、オーバーホールが終わって9月29日にサンフランシスコを離れ、10月7日に真珠湾に到着した。
※この「第5、第6の哨戒 1944年1月 - 6月」の解説は、「ピート (潜水艦)」の解説の一部です。
「第5、第6の哨戒 1944年1月 - 6月」を含む「ピート (潜水艦)」の記事については、「ピート (潜水艦)」の概要を参照ください。
- 第5、第6の哨戒 1944年1月 - 6月のページへのリンク