第四十七軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:50 UTC 版)
「我間乱〜GAMARAN〜」の記事における「第四十七軍団」の解説
戎簾の里での修行を終え、海原城下へと旅立った我間一行に差し向けられた最初の刺客。多大なリスクと引き換えに肉体能力を限界以上に引き出す禁薬「茱丸(ジュガン)」の被験者たちで編成された実験部隊であり、ほかの軍団とは一線を画す超人的な戦闘力を持つ。実験部隊ゆえに無宝流の正規の命令系統には組み込まれていないが、実質的には茱丸開発の推進者である理一郎の指揮下にある。 鬼部流方(きべ りゅうほう) 軍団長。投薬実験の副作用で銀色に変貌した毛髪と、額にある瞳状の刺青から「銀鬼」の異名を持つ。かつては鬼部流剣術道場の跡取りだったが、当主であった父が無名の素浪人に敗死したことで流派の名声は失墜、断絶に至った過去があり、その経験から強さと勝利に異常に執着するようになる。元々体格・技量ともに並程度の武才しか持ち合わせていなかったが、その執念の強さを理一郎に買われ、茱丸の投薬実験の被験者となった。その過程であらゆる薬物の副作用にも耐えうる特異体質の持ち主であることが判明し、常人ならばほぼ死亡する茱丸の二錠服用によって脳を超覚醒させ、技量・思考力の低下という副作用を克服、超人的な戦闘力を手に入れた。自身を「戦いの神」を称し、武術は弱者が戦うために身に着ける手段であり、いかに磨こうと圧倒的な力によりねじ伏せられると豪語する。 海原城下に向かう我間・可士太郎を部下を使って襲撃を仕掛け、彼らが全滅すると自ら我間と対峙する。規格外の巨大金棒・黒梳爪(コクソソウ)とその超人的膂力で我間を追い詰めるが、気配や予備動作を察知して攻撃に対処してくる我間に次第に押され左腕を負傷、勝利への執念から死は免れないと知りながらも血管注入式の茱丸を追加投与し、さらに筋力を強化させ我間を圧倒するが、遠間からの紫電閃により右手の四指を切断され、同時に茱丸の副作用を起こし廃人同然となって敗北する。劇中では噛ませ犬となることの多い軍団長の中で強敵として描写されていた数少ないキャラクターの一人。 矢七(やしち) 鬼部の片腕的存在で、旧知の仲。彼も茱丸の被験者であり、副作用で髪の色を失い、逆に皮膚は褐色に変化している。鬼部から自分の戦いの語り部となることを命じられ、自身は戦闘に参加せずその動向を見守る。鬼部の敗北が確定すると自ら戦いに割って入り、我間に自分たちの敗北を認めた上で鬼部の勝利と力への執念を認めてくれるよう懇願する。その後自分も斬るよう我間に請うが見逃され、その引き換えに当主直属兵団に関する情報を伝えると、瀕死の鬼部を背負い去っていく。
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