祝い膳(いわいぜん)
祝い膳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 03:47 UTC 版)
伝統的な形の「お食い初め」は、一汁三菜の「祝い膳(いわいぜん)」が用意される。これには鯛など尾頭(おかしら)つきの魚および、赤飯・焚き物・香の物・紅白の餅のほか、吸う力が強くなるようにとの考えから吸い物(汁物)、歯が丈夫になるようにとの考えから歯固め石が供される。食器は、正式には漆器で高足の御膳にしつらえる。器の漆の色も赤ちゃんの性別で異なり、男児は内外ともに赤色で、女児は黒色で内側が赤色である[要出典]。もっとも、簡単にするならこのように正式な形ではなく、祝い膳として離乳食を用意しミルクや母乳から離乳食へ切り替えのきっかけとしても構わないとされる。 歯固め石は、古くからの習わしでは地元の神社の境内から授かるもので、儀式が終われば再び境内へ納める。小石の代わりに固いクリの実を供する地域もある[要出典]。大阪をはじめ、関西地方では小石の代わりにタコを供する風習が存在する。 長野県佐久地方では、祝い膳の直後に、洗い清めた石を皿に乗せ、焼鰯を添えた膳を作る風習がある。子供に石をしゃぶらせると、石をも噛み砕くような丈夫な歯が生えるといわれる。
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