発射以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 11:40 UTC 版)
「北朝鮮によるミサイル発射実験 (2009年)」の記事における「発射以後」の解説
4月5日11:30JST頃、発射され、11:37JST頃東北地方の上空数百kmを通過した。レーダーで追尾し日本の領域への被害がないと判断したため迎撃は行われなかった。 4月5日15:00JST、朝鮮中央通信は「「光明星2号」は運搬ロケット「銀河2号」により同日11:20JSTに打ち上げられ、その9分2秒後に軌道傾斜角40.6度、近地点高度490km、遠地点高度1426km、周期104分12秒の楕円軌道に正確に投入。衛星からは、不滅の革命頌歌「金日成将軍の歌」と「金正日将軍の歌」の旋律と、測定資料が470MHzで地球上に伝送されており、UHF帯での中継通信も行われている」と発表した。 その後も北朝鮮は「打ち上げは成功」と繰り返し主張したが、軌道上の物体を監視している北アメリカ航空宇宙防衛司令部 (NORAD) は同日夜、周回軌道上にそのような衛星はないと発表。アメリカは人工衛星の打ち上げとしては失敗したとみている。これを受けて韓国も人工衛星との見方を強めながらも打ち上げには失敗という認識を示した。一方でロシアも独自の追跡を行ない、人工衛星の打ち上げという認識を示したが、軌道上に衛星が無いことを確認している。日本は追尾を終了した時点で2段目の落下までは確認できず、得られたデータを解析中としていたが、当時から飛翔体は衛星軌道到達速度には達しなかったと見ていた。 4月10日、この発射について、日本政府はそれまでの「飛翔体の発射」という表現から「ミサイル発射」という表現に改め、北朝鮮の弾道ミサイル計画に関連するものであったと断定した。また防衛省の分析結果は5月15日に公表され、衛星軌道に必要な速度に達していなかったことや、あらかじめ設定された危険水域内に落下したことが示唆された。表記については#揺れた表記「飛翔体」「ミサイル」「人工衛星」「ロケット」も参照。
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