【銀河2号】(ぎんがにごう)
朝鮮民主主義人民共和国(以下北朝鮮)が設計・開発した、人工衛星打ち上げ用の大型ロケット。
同国が開発している弾道ミサイル・テポドンとの関係が指摘されている。
2009年4月5日に北朝鮮の東海衛星発射場から実験通信衛星「光明星2号」を搭載し発射された。
北朝鮮当局は「軌道投入に成功した」と発表したが、アメリカのNORAD及びロシアは、それぞれ追跡を行った結果「失敗であった」としている。
その後、これを元にした「銀河3号」の開発が進められ、2012年に2度の発射を行った。
4月に行われた1回目の発射ではペイロード「光明星3号」を予定の軌道に乗せられず失敗に終わったが、同年12月12日に2度目の発射を行い、「光明星3号(2号機)」の軌道投入に成功した。
これにより、北朝鮮は世界で10番目の人工衛星自力発射能力を持つ国となったが、同時に、日米韓の政府当局者や国連安保理はこれを「弾道ミサイル開発の実験」であるとみなしており、北朝鮮が弾道ミサイル関連技術を開発・利用することを禁じた決議に違反するという立場を取っている。
スペックデータ
銀河2号 (ロケット)
(銀河2号 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 15:48 UTC 版)
銀河2号(ぎんがにごう、朝鮮語: 은하 이호、朝鮮語の読み仮名: ウナ - イホ)は朝鮮民主主義人民共和国で開発・製造されたロケット[注釈 1]。
注釈
出典
- ^ a b 平成22年版 防衛白書 第I部 わが国を取り巻く安全保障環境 2 大量破壊兵器・弾道ミサイル
- ^ a b 読売新聞 2012年3月18日
- ^ 補助ロケット とは - コトバンク
- ^ 北独自の技術で銀河3号製作、mkニュース 2013年1月21日
- ^ 北朝鮮ロケット弾道ミサイルと断定できない=専門家、聨合ニュース 2013年1月13日
- ^ 北朝鮮ロケット「銀河3号」の部品は大半が自国製造…技術は旧ソ連の60-70年代レベル、中央日報 2013年1月22日
- 1 銀河2号 (ロケット)とは
- 2 銀河2号 (ロケット)の概要
- 3 脚注
- 銀河2号のページへのリンク