痛悔機密とは? わかりやすく解説

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痛悔機密

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/25 21:46 UTC 版)

痛悔機密(つうかいきみつ、ギリシア語: Εξομολόγηση[2], ロシア語: Исповедь, 英語: Penance[3])とは、正教会における機密の一つ。痛悔機密は罪によって正教徒が教会生活から離れた時の、教会におけるとの和解の正式な儀礼として位置づけられ[4]、神と人に対して謝罪し、神との交わりに復帰する意義をもつ[5]。また、信者の生活の主要な活力の源であるともされる[6]


  1. ^ a b c d オリヴィエ・クレマン著、冷牟田修二・白石治朗訳、『東方正教会』140頁、(クセジュ文庫)白水社、1977年。ISBN 978-4-560-05607-3
  2. ^ Τα ιερά Μυστήρια της Εκκλησίας μας
  3. ^ ロシア語英語語彙の出典:トマス・ホプコ著・イオアン小野貞治訳『正教入門シリーズ2 奉神礼』19頁、西日本主教区(日本正教会
  4. ^ トマス・ホプコ著・イオアン小野貞治訳『正教入門シリーズ2 奉神礼』19頁、西日本主教区(日本正教会
  5. ^ a b 高橋保行『ギリシャ正教』204頁 - 205頁 講談社学術文庫 1980 ISBN 9784061585003
  6. ^ 『諸聖略伝 二月』57頁(シリアの克肖者エフレム伝の頁)、日本ハリストス正教会府主教庁 (平成2年発行)
  7. ^ 『聖事経』 大日本正教会、1895年。NDLJP:824745https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/824745 
  8. ^ 『カトリック大辞典』(359頁左、上智大学編纂、冨山房、昭和42年第七刷)
  9. ^ イラリオン・アルフェエフ著、ニコライ高松光一訳『信仰の機密』119頁、東京復活大聖堂教会(ニコライ堂) 2004年
  10. ^ イラリオン・アルフェエフ著、ニコライ高松光一訳『信仰の機密』119頁 - 120頁、東京復活大聖堂教会(ニコライ堂) 2004年


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痛悔機密(告解礼儀)

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「痛悔機密」の記事における「痛悔機密(告解礼儀)」の解説

痛悔機密(告解礼儀)が始まると、ハリストスキリスト)の証人役割を果たすとされる司祭祈祷文唱え、痛悔機密において神の恩寵が降るように祈る。そして参加する信徒対し告げなければならない罪の概要例示し、さらに信徒痛悔する前にまず、他人の罪を赦し和睦する事が必要であるとの教え説く。この教え説教形式ではなく祈祷文としての定式をとっており、毎回同じ教え説かれるのである信者司祭並んで十字架福音経置かれアナロイ前に立つ。一人ひとりが自らの罪を告白し司祭はそれに対し信徒としての生活の改善為に精神的助言与える。最後に司祭痛悔者の頭にエピタラヒリ載せ十字描き、神の赦し和解としての祝福を行う。 痛悔内容他人に聞かれる事がないように、堂内では別の信徒によって聖詠詩篇)などが大きめの声で誦経される中で行われる事が多い。また、時課などの奉神礼が行われている最中に痛悔機密が並行して行われるケースも多い。 スラヴ系正教会では、痛悔機密を領聖前に必ず行う習慣がある。一方ギリシャ系正教会ではそのような習慣は無い。また、痛悔個人的に行うものが基本だが、稀に集団痛悔が行われる事がある

※この「痛悔機密(告解礼儀)」の解説は、「痛悔機密」の解説の一部です。
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