獲得免疫の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 15:33 UTC 版)
免疫は、能動的に獲得する場合と受動的に獲得する場合がある。積極的に免疫を獲得するのは、人が異物に曝され、免疫系が反応する場合である。受動的な免疫とは、抗体がある宿主から別の宿主に移される場合を指す。能動的に獲得した免疫も受動的に獲得した免疫も、自然または人工的な手段で得る事が出来る。 自然獲得能動免疫 ― 自然に抗原に曝され、病気になり、その後回復する場合。 自然獲得受動免疫 ― 母親からその乳児への自然な抗体の移動を伴う。抗体は母親の胎盤を通過して胎児に移行する。また、抗体は初乳の分泌物として母乳を介して移行する事もある。 人工獲得能動免疫 ― ワクチン接種(死んだ抗原や弱体化した抗原を宿主の細胞に導入する)によって行われる。 人工獲得受動免疫 ― 抗原ではなく抗体を人体に導入する。これらの抗体は、その病気に対して既に免疫を持っている動物やヒトのものである。 自然獲得人工獲得能動 抗原が自然に体内に入る ワクチンで抗原を導入する 受動 抗体は母親から、胎盤を介して胎児に、または母乳を介して乳児に受け継がれる 予め免疫化された血清から得られた抗体を注射で導入する
※この「獲得免疫の種類」の解説は、「獲得免疫系」の解説の一部です。
「獲得免疫の種類」を含む「獲得免疫系」の記事については、「獲得免疫系」の概要を参照ください。
- 獲得免疫の種類のページへのリンク