物理におけるメモリスタとは? わかりやすく解説

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物理におけるメモリスタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 04:19 UTC 版)

メモリスタ」の記事における「物理におけるメモリスタ」の解説

メモリスタは、通過した電荷 q ( t ) {\textstyle q(t)} と端子間の磁束鎖交 Φ m ( t ) {\textstyle \Phi _{\mathrm {m} }(t)} が非線形関数関係であるよう素子定義される。すなわち、 f ( Φ m ( t ) , q ( t ) ) = 0 {\displaystyle f(\mathrm {\Phi } _{\mathrm {m} }(t),q(t))=0} と表わされる磁束鎖交 Φ m {\textstyle \Phi _{\mathrm {m} }} は、インダクタ回路特性から一般化される。ここでは磁場を表すものではなくその物理的意味については以下で説明する記号 Φ m {\textstyle \Phi _{\mathrm {m} }} はすなわち、電圧時間積分見なすことができる。 Φ m {\textstyle \Phi _{\mathrm {m} }} と q {\textstyle q} の関係において、一方他方対す導関数は、一方または他方の値に依存する。そしてそれゆえそれぞれの導関数電荷伴なう磁束変化電荷依存率を述べるmemristance関数によって特徴づけられる。 M ( q ) = d Φ m d q {\displaystyle M(q)={\frac {\mathrm {d} \Phi _{\rm {m}}}{\mathrm {d} q}}} 磁束電圧時間積分として、電荷電流時間積分として代入すると、より便利な形式得られる: M ( q ( t ) ) = d Φ / d t d q / d t = V ( t ) I ( t ) {\displaystyle M(q(t))={\cfrac {\mathrm {d} \Phi _{\rm {}}/\mathrm {d} t}{\mathrm {d} q/\mathrm {d} t}}={\frac {V(t)}{I(t)}}} メモリスタ抵抗キャパシタインダクタ関連付けるには、デバイス特徴付ける項 M ( q ) {\displaystyle M(q)} を分離し常微分方程式として記述すると便利。 素子Characteristic property (単位)常微分方程式抵抗器(R) 抵抗 (V / A, or Ω) R = d V d I {\textstyle R={dV \over dI}} キャパシタ(C) 静電容量 (C / V, or ファラド) C = d q d V {\textstyle C={dq \over dV}} インダクタ(L) インダクタンス (Wb / A, or ヘンリー) L = d ϕ m d I {\textstyle L={d\phi _{m} \over dI}} メモリスタ(M) Memristance (Wb / C, or Ω) M = d ϕ m d q {\textstyle M={d\phi _{m} \over dq}} 上記の表は I {\displaystyle I} 、 q {\displaystyle q} 、 Φ m {\displaystyle \Phi _{m}} 、および V {\displaystyle V} の微分有意義な比率全てカバーする。 I {\displaystyle I} は q {\displaystyle q} の導関数であり、また Φ m {\displaystyle \Phi _{m}} は V {\displaystyle V} の積分であるため、 d I {\displaystyle dI} を d q {\displaystyle dq} に、または d Φ m {\displaystyle d\Phi _{m}} を d V {\displaystyle dV} に関連付けることができるデバイスはない。このことから、メモリスタ電荷依存する抵抗であると推測できる。もし M ( q ( t ) ) {\displaystyle M(q(t))} が定数場合オームの法則 R ( t ) = V ( t ) / I ( t ) {\displaystyle R(t)=V(t)/I(t)} が得られる。ただし、 M ( q ( t ) ) {\displaystyle M(q(t))} が自明ない場合、 q ( t ) {\textstyle q(t)} と M ( q ( t ) ) {\displaystyle M(q(t))} は時間とともに変化する可能性があるため、方程式同等ではない。時間関数として電圧を解くと、 V ( t ) =   M ( q ( t ) ) I ( t ) {\displaystyle V(t)=\ M(q(t))I(t)} が得られるこの方程式は M {\textstyle M} が電荷によって変化しない限りメモリスタ電流電圧の間で線形関係定義することを示している。非ゼロ電流時間変化する電荷意味する

※この「物理におけるメモリスタ」の解説は、「メモリスタ」の解説の一部です。
「物理におけるメモリスタ」を含む「メモリスタ」の記事については、「メモリスタ」の概要を参照ください。

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