火山ガス
火山性ガス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 00:37 UTC 版)
恐山の「地獄」付近には火山性ガス(亜硫酸ガス)が充満しており、硫黄臭を放出している。むつ市の市街地でも、北西風のときは恐山の火山ガスによる硫黄臭が充満する場合がある。 恐山を参拝した際、頭痛、倦怠感を発症する者がいるが、これは霊的な現象ではなく、有毒ガスによる軽い中毒症状である。体力的に弱い高齢者や、身長が低く有毒ガスを吸い込みやすい幼児は注意が必要である。 恐山霊場には、鳥がほとんどおらず、草木も生えず、賽銭がひどく腐食しているとされているが、これは心霊現象ではなく、すべて火山ガスの影響である。また、川や湖の水が異常に透明であるのも、水に火山ガスが溶け込み、酸性値が高いため、生物の生育に適していないからである。 霊場内には多数の積み石が見られ、独特の景観を形成しているが、これは地面から噴出する有毒な火山ガスを空気と効率よくなじませる効果もある。また、風車も数多く置かれているが、これにも火山ガスの風下に入らないための効果がある。ちなみに線香、ろうそく、タバコ等は、火山ガスに着火する危険性があるため、所定の場所以外で使用してはいけない。
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