渾天儀とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 渾天儀の意味・解説 

こんてん‐ぎ【×渾天儀】

読み方:こんてんぎ

古く中国日本で、天体位置運行観測するのに使った器械天空円形かたどり地平環をつけ、黄道赤道遊動環を交錯させたもの。諸環の中央にある小軸によって1個ののぞき筒が自由に回転する。これを天体向けて観測するアストロラーベ。→渾天説


渾天儀〈寛文十年酒井忠直奉納/(銅製)〉

主名称: 渾天儀〈寛文十年酒井忠直奉納/(銅製)〉
指定番号 23
枝番 0
指定年月日 1983.06.06(昭和58.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 1基
時代区分 江戸
年代 寛文10年
検索年代
解説文: 渾天儀は、外側六合儀を配し次いで三辰儀、四遊儀を順に内側に置く構造から成り、天経・天緯・赤道黄道等をあらわす各環を同心組み合わせ天の南北両極を通る中心軸周囲回転し日月星辰など天体運行観測する儀器である。
 この渾天儀は、小浜藩石原信由(一六一九一六九一)が京都工人命じて作製し寛文九年(一六六九)十二月小浜藩酒井忠直幕府献上し、翌寛文十年一六七〇)二月日光東照宮奉納されたものである
 材質銅製で、地平環、天経環、天緯環等の各環には金銀象嵌七宝蒔絵技法を施すと共に天経環の如く表面銀平象嵌にて等間隔三百六十五筋に分つなど極めて実用的な性格をも示している。
 渾天儀の遺例少なく、この渾天儀は伝来、及び作製経緯明らかな現存遺品最大のもので、天文学研究上に注目される遺品である。

渾天儀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 07:43 UTC 版)

渾天儀[1](こんてんぎ[1])、またはアーミラリ天球儀 (: Armillary sphere) は、天球上の天体の動きを模した機器である。加えてアストロラーベの機能を備えた天測儀も存在する。古代のギリシアと中国で独自に発明・発展した。この項では、主に東洋の「渾天儀」、西洋の「アーミラリ天球儀」を併せて解説する。




「渾天儀」の続きの解説一覧

渾天儀(こんてんぎ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 00:36 UTC 版)

陰陽師」の記事における「渾天儀(こんてんぎ)」の解説

天文上の変異を知るために天文観測用いた道具で、指標となる星の運行組み合わせ配置観測した。特に本来はあってはならない箒星ほうきぼし彗星のこと)が現れる大災天変地異が起こるとされた。

※この「渾天儀(こんてんぎ)」の解説は、「陰陽師」の解説の一部です。
「渾天儀(こんてんぎ)」を含む「陰陽師」の記事については、「陰陽師」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「渾天儀」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  渾天儀のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「渾天儀」の関連用語

渾天儀のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



渾天儀のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの渾天儀 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの陰陽師 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS