しょうめつのこうりん〔セウメツのクワウリン〕【消滅の光輪】
司政官シリーズ
消滅の光輪
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マセ・PPKA4・ユキオの司政官としての最初の任地は、太陽が新星化の危機を迎えようとしている惑星ラクザーンであった。マセは、ラクザーンの全住民を他の惑星へ移住させるという空前のプロジェクトを、かつての強大な権限を失いつつある司政官制度の下で遂行しなければならなかった。 連載:1976年2月号 - 1978年10月号当初は中篇の予定で連載が始められ、第1回は「前篇」、第2回は「中篇」だったが、第3回は「後篇・その1」となり、その後延々とカウントアップして一大長編となり、2年半余りを費やしてようやく完結した。 舞台惑星:第八十九星域第一三二五星系第一惑星ラクザーン。中心部にあるツラツリ大陸を含め5つの大陸が存在する。母星はF0型であり、新星の前段階にある。自転周期は28時間(14ルーヌル)、公転周期は509日(ルーヌ)、1年を1レーンと称する。連邦の辺縁部に存在する。司政庁発行通貨は不換紙幣のラックス。 原住者:ラクザーハ(先住者と呼ぶ)。本惑星の優者赤道占拠現象により、南北の緯度40度の範囲内にしか存在しない。緑色の髪をしており、基本的に温厚な性格で各地に独立した居住地区がある。チュンと呼ばれる指導者たちがおり、彼らは白と黒との細かい格子縞の腰をしぼったような服を着て、服に陶器製のバッジを付けている。金の細片を含む秤量貨幣のチェンを使用している。 植民者:植民開始から50年程度しか経過していない新興の惑星であるが、主要産業である3種類の海藻の採取・販売によって急速に発展した。最大都市はツラツリット。総人口は推定988万人。 司政官制度発足からの経過年数:120年前後。 単行本:早川書房、1979年/ハヤカワ文庫JA、1981年(3分冊)/ハルキ文庫、2000年(3分冊)/創元SF文庫、2008年(2分冊) 1979年に第7回泉鏡花文学賞、第10回星雲賞を受賞した。
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