後篇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 08:58 UTC 版)
京都に移った謙作は、直子という女性を見初める。直子の親族に自らの出生の秘密を打ち明け、直子に求婚したところ、直子の親族は謙作の秘密を受け入れる。感激した謙作は直子と結婚し、二人は穏やかな日々を過ごす。やがて、天津に渡ったお栄が一文無しになり、京城にいることを知った謙作はお栄を引き取るため旅に出るが、留守中に直子が従兄と過ちを犯したことで再び苦悩を背負う。謙作は直子を許すが、夫婦仲はぎくしゃくするようになり、謙作は気分を一新するため、鳥取の大山の蓮浄院の離れを借りて別居する。大山に登山した謙作は、明け方の光景に強く感動し、すべてを許そうという気持ちになるが、蓮浄院に戻った途端に高熱で倒れる。駆け付けた直子は「助かるにしろ、助からぬにしろ、兎に角、自分はこの人を離れず、何所までもこの人に随いて行くのだ」としきりに思うのだった。
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