遠州灘の海鳴・波小僧
●よく聞ける時期 ●よく聞けるところ ●寄りみち | 遠州灘とは、静岡県の太平洋につきでた御前崎から愛知県渥美半島の伊良湖岬に連なってひろがる海面のことである。 その一帯の波は、とても不思議な海鳴りを発する。とくに天候の変わり目のときなどには、普段の磯の潮騒とはまったく異なった一段と高い波音をたて、その音は古来から「波小僧」と愛称され、多くの人々に親しまれてきた。 「波小僧」は、発生源の方向位置を知ることにより、これからの天候を予知できるともいわれている。波音が東南に聞こえるときは「雨または風」、南西から聞こえるときは「晴れ」ということらしい。今でも、この海鳴りによる波音は、身近な天気予報として、遠州灘一帯に暮らす人々の生活に深く溶け込んでいる。 |
列車・バス=JR新幹線・東海道本線とも菊川または浜松下車、バスまたはタクシー。 <問合わせ先> |
波小僧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 17:30 UTC 版)
波小僧(なみこぞう)は、遠江国(静岡県西部)一帯に伝わる妖怪。遠州七不思議の一つに数えられる。浪小僧と表記される場合もある(読みは同じ)。
- ^ a b c 山東善之進他 著、静岡県女子師範学校郷土研究会 編『静岡県伝説昔話集』 下、羽衣出版〈静岡県の伝説シリーズ〉、1994年、34-35頁。ISBN 978-4-938138-08-0。
- ^ a b 村上健司編著『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、248-249頁。ISBN 978-4-620-31428-0。
- ^ 水木しげる『カラー版 続妖怪画談』岩波書店〈岩波新書〉、1993年、80-81頁。ISBN 978-4-004-30288-9。
- ^ “波小僧”. ふじのくに文化資源データベース. 静岡県文化・観光部文化政策課. 2016年12月31日閲覧。
- ^ 千葉徳爾 著「田仕事と河童」、大島建彦 編『河童』岩崎美術社〈双書 フォークロアの視点〉、1988年、30-34頁。ISBN 978-4-7534-0200-7。
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