死が2人を分かつまで(第87話-第98話、全12話)
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かつて黒湖が潜入した教団『純潔の薔薇』の最高幹部・ゴールドマリーの埋葬をやり直すこととなった鳴海だったが、彼女の死体は棺から忽然と消えてしまっていた。同時期に、体内に血がほとんど残っていない女性の遺体が発見される怪事件が発生。血痕を手がかりに下水道へ捜査に向かう警察だったが、捜査官の1人が謎の腕を目撃した後、行方不明になってしまう。そして、独自の捜査を進める鳴海もまた忽然と姿を消し、黒湖とうららは彼女を追って下水道へ捜査に向かう。一方、下水道で目を覚ました鳴海は自分と同じく拉致された女性たちと出会い、彼女らを襲う下水道の“化け物”と対峙する。しかし、“化け物”の正体は鳴海のよく知るある人物の成れの果てであった。
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死が2人を分かつまで
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沖石 ジュン(おきいし ジュン) Clubジュンのオーナーにして、地下格闘大会「Destoroyah」主催。蘭が黒湖と共に下水道の“化け物”を探しに行く許可を出したと同時に、いい相手だったら“化け物”を地下格闘大会にスカウトするよう命じた。 名前の元ネタは、自身が主催する地下格闘大会の名称と合わせて怪獣映画『ゴジラ』に登場する架空の兵器「オキシジェンデストロイヤー」から。 カリナ 下水道の“化け物”に拉致された女性の1人。ドクロ柄のタンクトップと黒いスカートが特徴。実は元「純潔の薔薇」の一員であり、教団解散後に普通の生活に戻っていた。他の女性たちと違って“化け物”の顔が誰なのかを知っており、教団の元幹部である鳴海のことも信用していない。 下水道の“化け物” 「忘却の“桜”」にて、錆浦蘭が話した流々家町の地下に関する噂の1つとして名前のみ語られていた怪物。本章にて本格的に登場し、マンホールから現れ女性たちを拉致しては、その身体から血を吸い取り連続失血死事件を引き起こしていた。 その正体は「純潔の薔薇」の事件の後行方不明になったローズマリアと、死体が行方不明となったゴールドマリーが何者かの手術によって合体したもので、ローズマリアの背中にゴールドマリーの上半身が接続された歪な姿となっている。人としての理性はほとんど失われており、「強敵と対峙した際は死んだふりをする」「怪我をした女性を優先的に標的にする」といった動物的な本能が発達している。また、死亡したはずのゴールドマリーの意識が戻っている描写が存在する。 地下からの脱出を図る鳴海たちを襲撃するも、彼女の救出のために駆けつけた黒湖と蘭に妨害される。オーナーの指示に従った蘭と戦闘になり、彼女に圧倒され、死んだふりをして逃走する。その後、下水の中から飛び出し再び女性たちを襲撃するも再び蘭に阻止される。蘭の怒りを買った結果、1匹の獣として彼女に叩きのめされ、接続した身体を強引に引き剥がされる。そして、ローズマリアは蘭に頭部を粉砕され、ゴールドマリーも鳴海の手によって2度目の死を迎えた。後日談では、ローズマリアの死体はユリアに解剖され、ゴールドマリーの死体は「純潔の薔薇」の一員によって改めて埋葬された。
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