機甲科・歩兵科職種専門教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 07:34 UTC 版)
「陸軍機甲学校 (アメリカ合衆国)」の記事における「機甲科・歩兵科職種専門教育」の解説
マスター砲手・共通課程(MGCC) 3等軍曹から1等軍曹に対して、砲手の共通的事項、車載火器(M240機関銃、ブローニングM2重機関銃、Mk19 自動擲弾銃)の操作、射撃、訓練計画の作成・実施の教育を行う。教育期間6週間。 本課程を修了することによって、エイブラムス、ブラッドレー、ストライカーのマスター砲手課程への参加資格を得られる。 エイブラムス・マスター砲手課程(AMG) 3等軍曹から1等軍曹に対して、M1A1戦車とM1A2 SEP戦車の射撃、砲塔の整備、訓練管理の教育を行う。教育期間8週間。学生は6回の学科試験と全ての実技試験(正確度100%)を修了しなければならない。 本課程は1クラス18名の学生に対して2対1の割合で教官が配置される集中的な教育である。 ブラッドレー・リーダーズ課程(BLC) 少尉から大尉の将校及び3等軍曹から上級軍曹の下士官に対して、ブラッドレー歩兵戦闘車(BFV)を装備した機械化小隊(又は班)の指揮官教育を行う。教育期間4週間。 BFVの実践的知識と技能、BFV指揮官の適性、計画作成能力、通信、ミッション・コマンド、小隊レベルの訓練管理等の能力を向上させる。 ブラッドレー・マスター砲手課程(BMG) 3等軍曹から1等軍曹に対して、ブラッドレー歩兵戦闘車の高度な砲手訓練、整備訓練、訓練管理の教育を行う。教育期間8週間。 ストライカー・リーダーズ課程(SLC) 少佐以下の将校及び1等軍曹以上の下士官に対して、ストライカー装甲車の整備、訓練管理、戦術の教育及び小隊長としての指揮官教育を行う。教育期間3週間。 ストライカー・マスター砲手課程(SMG) 3等軍曹から1等軍曹に対して、ブラッドレー歩兵戦闘車の高度な砲手訓練、整備訓練、訓練管理の教育を行う。教育期間8週間。 機動砲システム・指揮官課程(MGSCC) 将校及び特技兵から1等軍曹の下士官に対して、ストライカー機動砲システム(MGS)の技術的事項及び戦術の教育を行う。教育期間8週間。 戦車/機動砲指揮官(整備)課程(TCC) 中尉から中佐の将校及び3等軍曹から上級軍曹の下士官に対して、戦車砲及び機動砲システムの点検・整備、弾薬の適合、砲塔及び車体の故障排除の教育を行う。教育期間2週間。 重火器・リーダーズ課程(HWLC) 基礎訓練修了以上の者に対して、TOW及びジャベリン対戦車ミサイル、ブローニングM2重機関銃、Mk19自動擲弾銃の技術的事項と射撃、機関銃理論及び訓練戦略、重火器の戦術的運用法(分隊~中隊)の教育を行う。教育期間2週間。 選抜射手・射撃指導員課程(MMTC) 3等軍曹から1等軍曹に対して、射撃指導要領、各種射撃要領(最大600m遠距離射撃、夜間射撃等)、ダットサイト、レーザー・赤外線照準器の操作の教育を行う。教育期間5週間。 狙撃課程 上等兵から2等軍曹に対して、狙撃、情報収集、対狙撃、指名関心地域(NAI)への潜入と監視、IEDの阻止、敵への妨害の教育を行う。教育期間7週間。 射撃訓練は、高度な射撃法、基地及び未知の遠距離射撃、移動目標射撃、様々な気象条件での視界制限下の射撃を行う。行動訓練は、高度な偽装、隠密行動、目標検出及び標定、戦場情報準備(IPB)、報告要領、狙撃戦術を行う。 格闘課程 近接格闘とその指導要領の教育を行う。教育期間4週間。 シミュレーション訓練指導員課程(SMTC) 3等軍曹から1等軍曹に対して、中隊及び大隊レベルのシミュレーションによる射撃訓練の指導員としての教育を行う。
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