業務と観測設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 01:57 UTC 版)
東京管区気象台の管轄下にあり、神奈川県内の地上気象観測、地域気象観測(アメダス)、生物季節観測からなる気象観測業務、予報業務、地震情報・防災・広報業務を行っている。神戸地方気象台(神戸港)、名古屋地方気象台(名古屋港)とともに、港湾気象官が配置された地方気象台の一つである。 標高39.1mの丘陵地帯に立地し、気温・湿度・気圧・降水量・日照・積雪などは屋外の露場で観測される。天気予報番組等で提供される横浜の気温や積雪などは、ここで観測された数値が公表される。地震計は湿気や、建物から伝わる振動を嫌うため、地下の地震計室の扉や窓は二重にして気密性を高めるとともに内側の扉は吊り下げ式としている。計器設置部の床面は、建物から5cmほど離した独立した基礎上にある。玄関ホールにある阿部式時計はすでに動かないが、竣工当時には塔屋の時計と連動する仕組みであったことが改築時の調査で明らかになった。雲の形状など肉眼での観測も行われたことから、屋上も重要な観測場所となった。 生物季節観測に用いる桜(ソメイヨシノ)の標本木は、2014年に近隣の元町公園内の老木から気象台敷地内の若い桜の木に交代した。5~6輪咲くと横浜の桜の「開花宣言」、8分咲きになると「満開」が宣言される。
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