東條製材所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 00:33 UTC 版)
東條 美津子(とうじょう みつこ) 保険金殺人の容疑で逮捕された被告。故意に夫・彰一の人工呼吸器を遮断したとされている。当初は介護疲れの末の犯行であろうと警察もマスコミも同情的だったが、事故に遭う寸前に3億円の死亡保険が彰一にかけられていたことが発覚したため、反動激しく、「希代の悪女」と断罪されてしまった。裁判の結果、一審、二審は無期懲役。担当であった桑江弁護人は上告したが、高齢と心労が重なり緊急入院。後を御子柴が引き継ぐことになった。昭和42年7月9日生まれ、事件時42歳。大麻取締法違反で逮捕された前歴がある。 東條 幹也(とうじょう みきや) 美津子と彰一の一人息子。先天性の脳性麻痺で生まれる。自由に動かせるのは左手のみで、他はほぼ不随なため、自走式の車椅子に乗っている。18歳。言語症でしゃべることもできないので、携帯電話で文字を打って会話をする。視聴覚と思考能力は健常者と同程度にあり、嗅覚はそれ以上。 東條 彰一(とうじょう しょういち) 享年48。自分の工場のトラックが荷載限度オーバーでワイヤーが切れ木材が落下した時、傍にいたために巻き込まれ、脳挫傷で意識不明の重体になりその後、集中治療室で息を引き取る。生前、障害者だからこそなんでも1人でできるようにならなければいけないと、幹也を決して甘やかさず、介助も本当に必要な時しかしなかった。その代わり、家の中や工場のバリアフリー化、機械のオートメーション化など、幹也に動かせるものを極力増やし、将来は幹也に工場を継がせる準備をしていた。 桑野(くわの) 介護サービス「はつらつナーシング」の男性介護士。幹也の担当。 高城(たかしろ) 工場主任。ごま塩頭で無愛想だが、製材の知識と扱いは誰よりも詳しい古株社員。彰一と2人で東條製材所を興した。彰一亡き今は番頭役に徹して幹也を支えている。
※この「東條製材所」の解説は、「贖罪の奏鳴曲」の解説の一部です。
「東條製材所」を含む「贖罪の奏鳴曲」の記事については、「贖罪の奏鳴曲」の概要を参照ください。
- 東條製材所のページへのリンク