晩年のウェルズとは? わかりやすく解説

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晩年のウェルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 02:56 UTC 版)

オーソン・ウェルズ」の記事における「晩年のウェルズ」の解説

以後一般映画を撮るが、自分企画がなかなか実現できないなど、扱い悪かったテレビなど拠点を移すかたわら活路を「存在感見せ怪優」に見出した。これは、同じく天才称され映画史に残る映画監督しながら、ハリウッドでは不遇だったエリッヒ・フォン・シュトロハイムと同じ道を辿ったことになる。映画トランスフォーマー ザ・ムービー』(惑星食い尽くす悪役ロボであるユニクロン演じ、これが遺作になった)への出演や、アメリカのヘヴィメタルバンドマノウォーのアルバム地獄鎮魂歌」「ファイティング・ザ・ワールド」でナレーションとして参加したり、日本での英会話教材イングリッシュ・アドベンチャー」のナレーションなど、チープ役どころとも生涯縁が切れなかった。ただ、『火星人襲来』やインタビュー見られるように茶目っ気あふれる性格であるため、自分喜劇的な人生それなりに楽しんでもいたようである。 演技力だけでなく、脚本における含み持たせた表現は、ウィット富んだものとされ、俳優として出演した場合も、自分台詞自分書いた。特に『第三の男』で演じたハリー・ライム役と彼のボルジア家圧制ルネサンス生んだが、スイス同胞愛、そして500年の平和と民主主義何を生んだ?……鳩時計だとさ」という台詞は有名。また、チャーリー・チャップリン監督主演映画化され『殺人狂時代』の「一人殺人犯罪者を生み、戦争での百万殺人英雄生む。数が(殺人を)神聖化するのだ」という台詞ウェルズ考え出したものだという説もある。しかし、チャップリン自伝の中で「ウェルズ青ひげ事件の映画化もちかけただけで、殺人狂時代脚本自分単独書いたものだ」と正反対主張をしており、真相明らかでない。ただしチャップリンは、ウェルズの名前を映画冒頭クレジット表記している。 また、マジック趣味で、腕前は相当だった。贋作者たちを描いたフェイク』は彼が監督し劇場公開された最後映画となったが、自ら老いぼれマジシャン演じているなど、マジック虚構対す愛着人一倍であった。『第三の男撮影時、わがままからホテル部屋閉じこもったウェルズを、リード監督高名なマジシャンマジックを餌に連れ出したという逸話がある。 映画製作への情熱生涯失わなかったが、多額の製作費を集めるのにはいつも苦労しており、B級映画への出演続けてやりくりしていた。 1985年10月10日ハリウッド自宅糖尿病心臓発作のため70歳死去した

※この「晩年のウェルズ」の解説は、「オーソン・ウェルズ」の解説の一部です。
「晩年のウェルズ」を含む「オーソン・ウェルズ」の記事については、「オーソン・ウェルズ」の概要を参照ください。

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