晩年に連続した事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:41 UTC 版)
「エドモンド・サフラ」の記事における「晩年に連続した事件」の解説
サフラ晩年、リパブリック銀行はニューヨークで預金高124億ドルを超えた。サフラ自身はリパブリックの3100万株(資本金で22億ドル相当、30%)を保有した。ジュネーヴの方でも21%を支配した。これらのリパブリック銀行が1998年ロシア財政危機で大きな損失を出した。ロシアのマフィアとのつながりが指摘され、1999年アメリカ司法省がリパブリックを捜査するようになった。リパブリックがロシアの犯罪組織とビッグビジネスをしている容疑であった。捜査の結果、バンク・オブ・ニューヨークの口座に犯罪組織が100億ドルを保有していたことが分かった。 1999年5月、HSBCがリパブリック両行を買収すると発表した。同年9月にプリンストン債事件が発覚した。プリンストン債というドル建て債券は、ニューヨークのリパブリック銀行が保有する資産を担保に発行され、アメリカのクレスベール証券(Cresvale International Ltd.)が日本で販売した。高い利回りに誘われて、これを日本の優良企業70社が購入した。しかし担保がほとんどなくなっていることが分かり、購入者が総計1200億円の損失を出したのであった。11月30日リパブリック銀行の株主総会で買収が承認された。12月3日モナコのマンションの自室で放火されて殺害された。
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