日活直営・常設館としてとは? わかりやすく解説

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日活直営・常設館として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 10:49 UTC 版)

千本座」の記事における「日活直営・常設館として」の解説

1912年大正元年9月10日横田商会が他の4社と合併して日活設立、このとき日活が同館を買収映画常設館業態変更し同社直営館とした。1925年大正14年)に発行された『日本映画年鑑 大正十三・四年』によれば当時すでに西陣地区には、日活直営の同館のほか、東亜キネマ作品興行する西陣帝国館大宮通寺ノ内上ル)、帝国キネマ演芸作品興行する大黒館(のちの西陣キネマ千本通中立売上ル東入ル北側)、松竹キネマ作品興行する第二八千代館(のちの西陣八千代館千本通今出川)、同じく松竹キネマ作品興行する日本座(三條大宮西入ル)の4館が存在していた。当時の同館の経営元は日活子会社京都土地興行代表者日活社長横田永之助支配人中川三郎観客定員数は1,200名を誇った1926年大正15年9月11日之助が死去し同月16日日活社葬行い堀川丸太町にあった之助邸から運び出され、同館の前を通り日活大将軍撮影所運び込まれた。同葬儀ドキュメンタリー映画は、『尾上松之助葬儀』(1926年)として公開された。 1929年昭和4年7月25日牧野死去し同年8月1日マキノ・プロダクション御室撮影所告別式が行われたが、このとき、すでに日活のものであった同館の前から始まってかつての日活法華堂撮影所跡、次いで日活大将軍撮影所の前を通って式場遺骨運び込まれている。同葬儀ドキュメンタリー映画は、『マキノ省三葬儀実況』(1929年)として公開された。当時西陣地区映画館は、同館のほか、マキノ・プロダクションおよび東亜キネマ作品興行する西陣帝国館経営太田彌三郎)、おなじくマキノ・プロダクション作品興行する西陣マキノキネマ経営牧野満男、のちの西陣キネマ)、松竹キネマおよび帝国キネマ演芸作品興行する西陣八千代館経営・一立商店)および日本座(経営小林久三郎)、東亜キネマ作品興行する西陣弥生館経営太田彌三郎)および長久館(経営寺田太郎)、帝国キネマ演芸作品興行する昭和館経営昭和キネマ)の7館が存在した1942年昭和17年)には第二次世界大戦による戦時統制敷かれ日本におけるすべての映画同年2月1日設立され社団法人映画配給社配給になり、すべての映画館紅系白系2系統組み入れられるが、『映画年鑑 昭和十七年版』には同館の興行系統については記述されていない当時の同館の経営元は引き続き京都土地興行支配人神吉哲朗観客定員数は625名に縮小していた。当時西陣地区映画館は、同館のほか、西陣帝国館経営京都土地興行)、西陣キネマ経営佐々木規矩之助)、京都長久座経営松竹、かつての長久館)、昭和館経営松竹)、新興映画劇場経営大映、のちの西陣大映)、千船映画劇場経営原田喜盛)、堀川文化映画劇場経営五十彦一)、富貴映画劇場経営佐竹三吾、のちの大鉄映画劇場経営中谷勇吉)の8館が存在した戦後は、1950年昭和25年前後千本日活館改称している。1953年昭和28年)に改称したという資料存在するが、同年以前である1951年昭和26年)に発行された『会社年鑑 1951』(日本経済新聞社)には、伏見日活館福知山第一日活館等と並んですでに「千本日活館」として記載されており、1952年昭和27年)に発行された『日活四十年史』も同様である。 1963年昭和38年6月日活当時一連の資産売却方針により閉館翌年には博多日活劇場名古屋日活劇場とともに同館を売却した売却先は田中不動産売却額は3,990万円であった跡地改装されてコマストアー千本店、西友ストアーによる買収後西友ストアー千本店(のちの関西西友千本店)になったその後1985年昭和60年6月鉄筋コンクリート9階建のマンションハイツ千本一条」に建替えられ、同マンション1階には無印良品千本入居していたが、2014年平成26年)に閉業した。現在は、同地の前の街灯に「千本座跡地」のプレート設置されている。 同館閉館後西陣地区での日活興行については、同館の閉館とともに西陣新地土地建物株式会社経営する五番街東宝千本日活改称し引き継ぎその後経営現在の宮崎興行代り、現在に至る。2019年令和元年7月現在、千本日活は、同地区に残る最後映画館となった

※この「日活直営・常設館として」の解説は、「千本座」の解説の一部です。
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