持続可能な開発目標とは? わかりやすく解説

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じぞくかのうな‐かいはつもくひょう〔ヂゾクカノウなカイハツモクヘウ〕【持続可能な開発目標】


持続可能な開発目標

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 01:42 UTC 版)

(じぞくかのうなかいはつもくひょう、英語: Sustainable Development Goals、略称: (エスディージーズ))は、2015年9月25日国連総会で採択された、持続可能な開発のための17の国際目標である[1]。その下に、169の達成基準と232の指標が決められている[2][3]


注釈

  1. ^ MDGsは貧国救済を対象としており、コロンビアとグアテマラもその恩恵を受けていた。やがて貧国が発展し、方針がバラバラであることよりも持続可能な開発という統一目標を持つことのほうがよいのではないかという結論から発案された。また、中南米では当時ベネズエラチャベス政権を筆頭に脱・アメリカ支配の機運があった。左派ゲリラFARCやアメリカ支配の麻薬戦争により、その路線の脱却が困難であったコロンビアは、世界の環境・開発目標のイニシアティブを掌握し、中南米の次世代を創造することを目指した。
  2. ^ 国連気候変動枠組条約 (UNFCCC) が、気候変動への世界的対応について交渉を行う基本的な国際的、政府間対話の場であると認識している[13]
  3. ^ 当該校では2022年11月にはコオロギパウダーを用いたコロッケ、2023年2月には食用コオロギエキスを用いた給食を提供していた。コオロギには甲殻類のアレルギー保有者に反応しやすいアレルゲンを有するため、事前説明があり、生徒の摂食は個人の選択に委ねられていた。
  4. ^ 虚栄心などからサスティナブルな製品を使用していることをアピールし、ペットボトルなどの環境負荷の高い製品を使用する者へ非難や軽蔑の念を向けること。

出典

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