小虫神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 22:15 UTC 版)
小虫神社(こむしじんじゃ)は、京都府与謝郡与謝野町温江(あつえ)に鎮座する神社。式内社(名神大社)で近代社格制度における社格は村社。鎮座地は野田川の中流域で加悦谷(かやだに)と称される地の東方台地上、大江山連峰の西山裾に位置する。加悦谷には国の史跡に指定されている蛭子山古墳や作山古墳などの古墳や遺跡が密集し、古代丹後地方における最先進地帯であったと見られている。
|
- ^ 『加悦町史 資料編』第1巻所収。
- ^ 『加悦町誌』。なお、現鎮座地「温江(あつえ・あちえ)」ついて、邨岡良弼の『日本地理志料』は「あつゆ」が転じたもので、古く温泉(熱つ湯)が湧いたことに因むと説き、吉田東伍『大日本地名辞書』も温泉に因むものであろうが、明治の時点(『大日本地名辞書』は明治33年刊)で鉱泉の湧くのを見ないため、古く湮滅したものであろうか、と説く。
- ^ {{{10}}}
- ^ 『式内社調査報告』。
- ^ 明治16年調『与謝郡神社明細帳』。
- ^ a b 『加悦町誌』。
- ^ 現存『丹後国神名帳』は福知山市大江町南山の室尾谷山観音寺に伝わり、書写本であるが原本は元亀3年(1572年)の筆になる。同寺の修正会において奉唱された勧請神名帳であるが、丹後の国内神名帳に起源を持つとされる(三橋健『国内神名帳の研究 論考編』、おうふう、平成11年)。
- ^ 『加悦町誌』。旧鎮座地には「御手洗ノ池」が残されているという。
- ^ 『日本の神々』、『京都府の地名』。
- ^ 『式内社調査報告』、『日本の神々』。また、遺称地が存しないために所在は不明であるが、駅馬5匹の用意が規定されていた勾金(まがりかね)駅(『延喜兵部省式』)も置かれていたという(『京都府の地名』)。
- ^ {{{10}}}
- ^ 『加悦町史 資料編』第1巻。
- 小虫神社のページへのリンク