小栗判官とは? わかりやすく解説

おぐり‐はんがん〔をぐりハングワン〕【小栗判官】

読み方:おぐりはんがん

伝説上の人物常陸(ひたち)の城主。名は助重。父満重が管領足利持氏(もちうじ)に攻め殺されたとき、照手姫救われて、藤沢遊行上人道場に入る。説経節浄瑠璃主人公


小栗判官

作者神坂次郎

収載図書千人斬り
出版社新潮社
刊行年月1996.3
シリーズ名新潮文庫


小栗判官

読み方:オグリハンガン(ogurihangan)

初演 宝暦12(大坂中村座)


小栗判官

読み方:オグリハンガン(ogurihangan)

初演 元禄16.7(江戸森田座)


小栗判官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 03:45 UTC 版)

小栗判官(おぐりはんがん)は、伝説上の人物であり、またこれを主人公として日本の中世以降に伝承されてきた物語。妻・照手姫の一門に殺された小栗が閻魔大王の計らいで蘇り、姫と再会し、一門に復讐するという話で、説経節の代表作であり、浄瑠璃歌舞伎などになった[1]常陸国小栗御厨(現在の茨城県筑西市)にあった小栗城城主である常陸小栗氏小栗満重や、その子・小栗助重がモデルとされる。


注釈

  1. ^ 小栗略縁起は「人皇百一代後小松院」に始まり、結びに満重の没年が応永33年とあるため、院政を開始した1412年(応永)19年から1426年の期間に絞られる。
  2. ^ 史実上は小栗判官(小栗助重)の父の名であるが、この伝承においては判官自身を指す。史実での満重は実際に謀反を起こすが失敗し、応永30年(1423年)、小栗城にて自刃したとされる。小栗満重の乱も参照。
  3. ^ 史実通りであれば足利持氏の配下。
  4. ^ 史実上の小栗家も脱出して三河小栗家を興したとされる。
  5. ^ 相模横山家、横山大膳という人物の記録が横浜市戸塚区俣野に残るが、長生院の伝承において両名の相関は認められない。
  6. ^ 説教節など他の伝承と異なり、横山の屋敷にて小栗と照手姫が恋に落ちる描写は存在しない。
  7. ^ 俣野村の街道寄り(現・横浜市戸塚区原宿付近)と伝わる。付近にはかつて鬼鹿毛山と呼ばれた小山があり、今も馬頭観音が祀られている。
  8. ^ 説教節と異なり、病身の満重とこの時点で邂逅する描写はない。満重は西方の熊野に向かう一方、照手はいったん東に向かって捕られ自由を失ったことで、満重の後を追う形になったことが示唆される。
  9. ^ 『東海道鉄道遊賞旅行案内』(明治27年発行)(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 同院にて絵解きが年2回、1月・8月の16日に行われる。
  11. ^ 新編相模国風土記稿』では高座郡大庭庄石川村(現・藤沢市石川)の小名権現村であるとする[3]。2015年現在、権現庭の地名と熊野権現堂が残る。[4]
  12. ^ 寝込んだ者たちは皆、川に投げ込ま水死してしまった。ただ一人、照姫は酔ったふりをしていただけだったので、這い上がって逃げおおせた。
  13. ^ 助重と照姫が結ばれたという記述はない。
  14. ^ 前述の伝承にみられる太空上人の先代として、尊明上人(応永8年相続、同24年入寂)が該当するが、尊明上人は美濃の生まれとされる[6]

出典

  1. ^ 小栗判官コトバンク
  2. ^ 相州藤沢山内 長照院『小栗略縁起』長照院〈2版〉、1879年。NDLJP:820114 
  3. ^ 間宮士信 等 編『新編相模国風土記稿』鳥跡蟹行社〈第3輯 大住・愛甲・高座郡〉、1888年。NDLJP:763969/423 
  4. ^ 『善行の古道を歩いて名跡を訪ねる』 ぜんぎょうを知ろう!ふるさと再発見編集委員会 善行地区郷土づくり推進会議 善行市民センター、平成26年、43頁。
  5. ^ 藤沢を知る「小栗判官・照手姫」|藤沢市
  6. ^ 『藤沢市史資料 第38集』p.105 藤沢市教育委員会、1994年刊(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 『藤沢市史資料 第38集』p.138 藤沢市教育委員会、1994年刊(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 照手姫伝説伝承地”. 相模原市 (2001年). 2019年7月28日閲覧。
  9. ^ 照手姫伝説”. 相模原商工会議所青年部 (2013年). 2019年7月27日閲覧。


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