寺沢武一
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寺沢 武一(てらさわ ぶいち[2]、男性、1955年〈昭和30年〉3月30日 - 2023年〈令和5年〉9月8日[3][4])は、日本の漫画家。北海道旭川市出身[5]。代表作である『コブラ』は全世界での発行部数が5,000万部を超えるヒットを記録している。
- ^ a b “漫画家、寺沢武一さん死去 「コブラ」連載”. 東京新聞 TOKYO Web (中日新聞東京本社). (2023年9月12日) 2023年9月12日閲覧。
- ^ “BUICHI.T >>寺沢武一プロフィール - buichi.com”. 寺沢武一オフィシャルサイト. 2023年9月12日閲覧。
- ^ a b “「コブラ」の漫画家・寺沢武一さん死去、68歳 「デジタル漫画」先駆け、98年に脳腫瘍判明も創作続ける”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2023年9月11日) 2023年9月11日閲覧。
- ^ a b ブイチギルド 【寺沢武一作品公式】 [@BuichiGuild] (2023年9月11日). "寺沢武一ファンのみなさまへ(訃報) 漫画家・寺沢武一は2023年9月8日に永眠しました。…". X(旧Twitter)より2023年9月11日閲覧。
- ^ BUICHI T. - 公式サイト「buichi.com」寺沢武一プロフィール 参照
- ^ 『週刊少年チャンピオン』誌上の「ブラック・ジャック」内広告でアシスタントを公募していた。
- ^ “ファンの皆さんへ、寺沢武一より。”. buichi.com (2003年12月12日). 2023年9月11日閲覧。
- ^ 宇宙海賊漫画「コブラ」の寺沢武一さん死去、68歳…手塚治虫アシスタント経てデビュー(読売新聞、2023年9月11日)
- ^ 『週刊少年チャンピオン』2009年49号、「ブラック・ジャック創作秘話」参照
- ^ “「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」共同プロジェクト発表会を開催”. GAME Watch (インプレス). (2006年9月13日) 2023年9月11日閲覧。
なお上記の発表以前に、『ファンロード』の『バオー来訪者』特集で作者が「特定の人とか名前から取ったというわけではありません。T(ティー)で終わるイニシャルが格好いいなと、以前から思っていたんです。で、そこにアルファベットを順番に付けていくと、エーティー…ではいまいち。ビーティー…なんか良い感じだな。で決めました。」とも語っている。 - ^ 『PC Engine FAN』(徳間書店)1991年5月号 7ページ
寺沢武一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:05 UTC 版)
寺沢は特に手塚のファンという訳ではなかったが、たまたま週刊少年チャンピオンで連載していた「ブラック・ジャック」内のアシスタント募集の広告を見て、手塚プロダクションに作品を投稿する。その時は手塚プロダクションの採用担当者の判断により不採用となったが、後日、手塚治虫が直々に寺沢の絵を見たところ寺沢の絵を気に入り、手塚のアシスタントに採用された。ジャンプコミックスで寺沢の『コブラ』第1巻には、手塚があとがきに寄稿している。手塚はその中で「じつは、助手を募集したとき、どういうわけか寺沢くんは選にこぼれてしまっていた。あとから気づいたぼくは、大慌てで彼を採用しなおした。こんなすごい絵がかける人をなんで見落とすんだ!こうして四人の採用者に彼が一人加わり、それが結果的に、彼がトップにプロの道へ進むきっかけをつくったのだった。」「彼の絵は緻密で、丹念で、しかも美しかった。ことに背景を描かせると抜群だった。」「ジャンプにプロ第一作を載せたということは、寺沢くんにとって大成功だと思う。」と寺沢のことを絶賛している。当時、寺沢は手塚の専属アシスタントをしていたにも拘らず、一人だけ残業をせず、「これから自分の創作活動するんで帰ります」と 早めに帰宅していたが、手塚は寛容に扱っていた。理由は「彼はとても才能のある子だから、一日でも早くアシスタントを卒業してデビューして欲しかった」 とのこと。寺沢は、手塚が火の鳥の原稿をカッターで切り、構図を変えているのを見て「うわっこんな風に発想するのか!」と驚いたという。また寺沢は手塚のことを「僕の思いつきを先生は面白がってくれた。きっとそういう新しい血が欲しかったんだと思う」「手とり足とり教えてくれたわけじゃないがすごくいい時間をもらった。僕にとって金に換算できない貴重な経験だった」と語っている。
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