【姿勢制御装置】(しせいせいぎょそうち)
Reaction Control System.(RCS)
気体を噴射し、その反作用で機体の姿勢を制御する装置。
宇宙船や人工衛星では点火機構の不要なヒドラジン系液体燃料ロケットが多く見られたが、近年では比推力に優れるイオンロケットが使われることも増えつつある。
ハリアーなどのVTOL機では、圧搾空気を翼端などから噴射することによって実現する。
姿勢制御装置
姿勢変化を、動力をもって積極的に制御する装置。制御の対象は車高、ピッチ角、ロール角が主になる。車高調整装置は、動力源をダンパー自身の往復動、外部の油圧や空気圧から得、車高を検知して自動的に調整する。サスペンションのバンプストロークが確保され、積載時の乗り心地、操縦安定性、見栄え、へッドランプの照射方向などが改善される。ローリングやピッチングに対しては、加速、制動や旋回状態、路面状態を検知して、ダンパー減衰力を変化させる可変ダンパーや、ばね定数を上げる電子制御式エアサスペンションなどがある。さらに、アクティブサスペンションは、サスペンションのストロークを状況に応じて適切になるように制御でき、究極の姿勢制御といえる。
参照 アクティブサスペンション姿勢制御
(姿勢制御装置 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/12 04:49 UTC 版)
姿勢制御(しせいせいぎょ、英語: Attitude control)とは姿勢を制御すること。姿勢とはなんらかの物体がいかなる方向を向いているか、ということであり、一般にベクトルの組[1]などで表される。ロボットなどでも多用される語だが、以下ではもっぱら宇宙機のそれについて説明する。
- ^ 1本の矢印だけではその軸回りの任意の回転が表現できない。
- ^ a b 川口淳一郎著、『「はやぶさ」の超技術』、講談社、2011年3月20日第1刷発行、ISBN 9784062577229
- ^ 1軸方向をモーメンタム・ホイールで安定させる機体では、アンローディング用も含めた3軸を備えるものと、2軸だけを備えるものがある。
- ^ 燃料タンクだけの一液式では、タンク内部にゴム風船状の加圧バッグを収納しておくことで無重力空間でもタンクから配管へ燃料を押し出すことができるが、酸化剤タンクでは酸化剤が腐食性であるため容易ではない。多くのニ液式ロケットでは、燃料だけ先にノズルから噴射して軽い加速を得てから、酸化剤タンク内の酸化剤を配管側に寄せ、それから本格的な2液混合による噴射を行うという工夫をしている。日本の「はやぶさ」では、耐腐食性の金属ダイヤフラムを酸化剤タンクに内蔵した。
- ^ 多くの人工衛星では、主に軌道制御用に消費される推進剤の搭載残量が寿命を決定する。
- ^ “「ようこう」の成果について(補足資料)”. ISAS 2012年2月27日閲覧。
姿勢制御装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 05:56 UTC 版)
司令船には推力414Nの姿勢制御用小型ロケットが12基搭載されている。燃料モノメチルヒドラジン、酸化剤は四酸化二窒素で、燃料と酸化剤の総重量は122kgである。 制御に使われたコンピュータについてはアポロ誘導コンピュータを参照。コンピュータは指令船と月着陸船に1台ずつ搭載された。
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