アクティブ‐サスペンション【active suspension】
アクティブサスペンション
操縦安定性や振動、乗り心地など、サスペンションが関与する性能を高めるためにエネルギー源を装備し、コンピューターで動きや特性を制御(アクティブ制御)するサスペンションのこと。積載荷重、操舵、車速、加速度、路面状況などに応じて、油圧や空圧アクチュエーターで車高やサスペンションの諸特性を適正値に変化させる。タイヤ、路面間の適正な駆動力、制動力、横力を確保し、路面からの振動やショックを適正に吸収、適正な車両姿勢を維持し、両立が難しい操縦安定性と乗り心地を高いレベルで整合させている。アクティブ制御の方法には、運転者による操舵、加減速、制動などの操作に応じて制御するフィードフォワード制御、ロール、加速度、車高変化など、車両の挙動に応じて制御するフィードバック制御、前方路面状況を検出して制御するプレビュー制御がある。制御の代表的なものとしては、エアサスペンションなどによる車高制御やロール、バウンシング、ピッチングを抑える車両姿勢制御、油圧や電動アクチュエーターによるばね定数、減衰力特性の制御、サスペンションアーム取付け角度、マウントのばね特性などの制御などがある。エネルギー源を必要としない減衰力可変ショックアブソーバーをセミアクティブサスペンションとして含めることもある。
アクティブサスペンション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/17 07:18 UTC 版)
アクティブサスペンション(英語:active suspension)は、油圧や空気圧などのエネルギー源をもち、自ら縮みや伸び、またはばねのダンピング力の強弱調整の走行中の自由な変更などを発生させることのできるサスペンションである。
- ^ 自動車技術ハンドブック 改訂版 第1分冊 基礎・理論編、自動車技術会、2013年、p285、ISBN 978-4-915219-40-5
- ^ “TR407K / JR九州77系客車|台車近影|鉄道ホビダス”. 鉄道ホビタス (2014年11月14日). 2015年8月2日閲覧。
- ^ Active suspension, or how to make the aero of a rally car more efficient
- ^ 『WRC PLUS 2005 YEAR BOOK』P20
- ^ 『WRC PLUS 2005 YEAR BOOK』P71
- ^ “第628回:安全性と快適性の両方に寄与 新型「メルセデス・ベンツSクラス」の革新技術を紹介 【エディターから一言】”. webCG. 2024年6月17日閲覧。
- ^ 防衛技術ジャーナル 2013年10月号 防衛技術基礎講座 陸上装備技術 第2講 車体技術
- ^ 技術研究本部60年史
アクティブサスペンション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 07:38 UTC 版)
「フォーミュラ1カー」の記事における「アクティブサスペンション」の解説
1980年代に各チームで開発がなされていたが、1994年に使用が禁止された。 詳細は「アクティブサスペンション#F1のアクティブサスペンション」を参照
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アクティブサスペンション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:46 UTC 版)
「1987年のF1世界選手権」の記事における「アクティブサスペンション」の解説
車体姿勢を油圧制御で保持するアクティブサスペンションが本格的に実戦投入された。ロータス(シーズン全戦)とウィリアムズ(イタリアGP・ポルトガルGP)が使用し計3勝を挙げたが、システムの重量や信頼性など熟成不足による課題も多く、ウィリアムズがわずか2戦のみしか使用しなかったように、この時点では他チームに普及するまでに至らなかった。 ロータスのセナが得意な市街地コースではいいところも見せたものの、油圧が抜けて亀の子状態になるケースや、コンピューターのトラブルで4輪がそれぞれ別の方向に動くなどのトラブル(両方ともロータスの中嶋)が起き、結局ロータスはこの年限りで、ウィリアムズも翌年中盤に従来のパッシブサスペンションに戻した。
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