女優へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/18 15:43 UTC 版)
「カレン・バレンタイン」の記事における「女優へ」の解説
1969年、バレンタインはこの年に始まったABCのテレビシリーズ『黒人教師ディックス』で新任教師アリス・ジョンソン役を演じた。番組では先輩教師ピート・ディクソン役のロイド・ヘインズや校長役のマイケル・コンスタンチンらと共演、知名度を得た。バレンタイン自身によれば、番組の配役担当者と面接し、何箇月も連絡はなかったが、その後呼び出されてプロデューサーのジーン・レイノルズと会ったところ、ジョンソン役に採用になったという。この面接では持ち物を落とすなどの不手際があり、本人は悲観視していたが、レイノルズはそうした不器用さこそジョンソン役にふさわしいと考え採用にした。バレンタインはこの役で1970年にエミー賞の助演女優賞を受賞、1971年にはゴールデングローブ賞にもノミネートされ、番組が終了する1974年まで、ジョンソン役で出演した。 1969年にはテレビ映画『Gidget Grows Up』で主役のギジェットを演じた。サーフィンを知った少女を扱った小説を原作として、テレビシリーズや映画でさまざまな翻案作品が公開されてきた。この作品ではサーフィンから離れ、年上の男性との恋愛が盛り込まれるなど、さまざまな新機軸が盛り込まれた。テレビシリーズ再開のパイロット版として作られた作品で、シリーズ再開にはいたらなかったものの、バレンタインの演技は高評価を受けた。 俳優以外の活動もあり、1971年にはNBCのクイズ番組『The Hollywood Squares』に出演した。宣伝目的で、短期間のみ番組に出演する俳優が多い中、バレンタインは急速に番組に馴染み、1975年までセミレギュラーで出演した。巨大な三目並べ盤状の回答者席の中央マスに陣取るポール・リンドは『Gidget Grows Up』での共演経験もあり、バレンタインがお気に入りであった。交友関係も広がり、バレンタインが新居に引っ越した際にはパーティーを開き、『黒人教師ディックス』や『The Hollywood Squares』の出演が縁で親交のある友人全員を招いた。 『黒人教師ディックス』で認知されたバレンタインは1972年、オハイオ州の劇団の公演『The Moon Is Blue』に出演した。この作品は『月蒼くして』の題名で映画化されたこともあるコメディ劇で、テレビシリーズ『The Bold Ones: The New Doctors』の出演で有名なジョン・サクソンも出演していた。1979年にブロードウェイのバリモア劇場で開幕したバーナード・スレード脚本の『Romantic Comedy』では、1980年からミア・ファローと交代し主役を演じた。 『黒人教師ディックス』終了後、1975年にはバレンタインが主演で、タイトルにもその名を冠したシットコム『Karen』も作られた。この年には南アフリカで撮影された『ロリーポップ』に出演し、この映画が劇場用長編映画の初出演となった。ディズニーの実写映画『Hot Lead and Cold Feet』では教師役を演じ、『The North Avenue Irregulars』ではマイケル・コンスタンチンと共演した。テレビシリーズへのゲスト出演も多く、1977年には『刑事スタスキー&ハッチ』や『署長マクミラン』に出演している。
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