多言語OSとしてのMac OS X
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/07/09 16:03 UTC 版)
「Mac OS X」の記事における「多言語OSとしてのMac OS X」の解説
以前のMac OSにおいては、各言語を扱うために必要なフォント・入力メソッド・スクリプト書類などをセットにした「Language Kit」が用意された。System(漢字Talk)7.1からMac OS 8.6までの時期には個別にパッケージ販売され、Mac OS 9ではすべてOS標準添付となり、必要な場合カスタムインストールする形をとった。これに対してMac OS Xでは、サポートする言語の入力・表示に必要なコンポーネントをすべて標準でインストールした上で、優先順位を切り替えて任意の言語環境で使うことができる多言語インタフェースのOSになった。Mac OS X v10.5では18種の言語環境が内包されている。そのため販売されているメディア(現在はDVD-ROM)の内容は全世界共通である。従って、日本国外で購入したOS XパッケージやMac本体でも、日本で発売されているものと全く同様の環境に仕立てることが可能である。 字体としては20,000グリフ以上を扱うことができ、日本語については、グリフセットAdobe-Japan 1-5に対応したOpenType Proフォントを備えているため、森鷗外や草彅剛などの正確な表記もそのまま表示・入力できるようになった。ただしすべてのグリフを扱うにはアプリケーション側の対応が必要である。入力メソッドはシステム言語に加えてタイ語、デーヴァナーガリー言語、アラビア語、ヘブライ語など多数用意されている。v10.3からはことえりがアイヌ語に対応している。またファイルやフォルダ(ディレクトリ階層)にもシステムが対応している任意の言語で名前をつけることが可能で、複数言語の混在もできる。v10.7からは、絵文字にも対応し、他の文字と同じように扱う事ができるようになった。
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