お・ちる【落ちる/▽堕ちる/▽墜ちる】
読み方:おちる
[動タ上一][文]お・つ[タ上二]
㋐落下する。「谷底へ—・ちる」「涙が頰(ほお)を伝って—・ちる」「吊り橋が—・ちた」
㋑雨・雪などが降る。「寒いと思ったら白いものが—・ちてきた」
㋔客のお金などがその場所で使われる。「観光地に多くの金が—・ちる」
㋐ついていたものが取れる。「色が—・ちる」「化粧が—・ちる」
㋑病気・憑(つ)き物などが除かれる。「狐(きつね)が—・ちる」
㋒減って細くなる。ある部分がくぼんだ状態になる。へこむ。「頰の肉が—・ちる」
3 その中に入れるはずのものが漏れる。一部分が欠ける。ぬける。「電話番号がリストから—・ちている」
4 落第する。落伍(らくご)する。「試験に—・ちる」「予選で—・ちる」⇔受かる。
5 都を離れて地方へ移っていく。また、戦いに敗れて他の土地へ逃げていく。「山間の地へ—・ちる」「都を—・ちる」
6 物事の程度や段階、価値や力などが下がったり、悪くなったりする。低下する。
㋐劣った状態になる。衰える。「鮮度が—・ちる」「味が—・ちる」「人気が—・ちる」「腕が—・ちる」「スピードが—・ちる」「人後に—・ちない」
㋓品性が低くなる。堕落する。「道義心も—・ちたものだ」「話が—・ちる」
㋐その人の所有となる。また、落札する。「店が人手に—・ちる」「入札の結果は他社に—・ちた」「手形が—・ちる(=手形が現金化される)」
㋑仕掛けた計略などに、はまり込む。陥る。「わなに—・ちる」「謀略に—・ちる」
㋒問いつめられて自白する。本音をはく。「容疑者が—・ちるのは時間の問題だ」「それこそ語るに—・ちるというものだ」
㋓強く迫られてついに相手の思い通りの状態になる。説得などに負けて、相手に従う。「くどかれて彼女もとうとう—・ちた」
㋔結果として、そうなる。帰する。「なんのかのといっても話はいつもそこに—・ちる」
㋕抜き差しならない状態、引き込まれる感じのする状態に至る。「恋に—・ちる」「深い眠りに—・ちる」
11 コンピューターで、アプリケーションやOSが急に命令を受け付けなくなって停止する。アプリケーションが勝手に終了したり、OSがシャットダウンや再起動したりする。「ブラウザーが—・ちる」
「鶉(うづら)あまた飼ひ置きける人のいかがしけん皆—・ちたると聞きて」〈万載狂歌集・五・詞書〉
→抜ける[用法]
[下接句] 顎(あご)が落ちる・胃の腑(ふ)に落ちる・瘧(おこり)が落ちる・頤(おとがい)が落ちる・語るに落ちる・雷が落ちる・小鼻が落ちる・猿も木から落ちる・人後(じんご)に落ちない・心腹(しんぷく)に落つ・地に墜(お)ちる・手に落ちる・飛ぶ鳥も落ちる・腹に落ちる・腑(ふ)に落ちる・札が落ちる・頰(ほお)が落ちる・目から鱗(うろこ)が落ちる・理に落ちる・罠(わな)に落ちる
「墜ちる」の例文・使い方・用例・文例
- お前の魂は地獄に墜ちるのだ。
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