基本線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 06:12 UTC 版)
基本線(Urlinie(英語版))の訳語には、他に 「原旋律」(芦津丈夫訳)、 「根元線」(吉田秀和訳)があるが、ここでは日本語訳書『ベートーヴェン第5交響曲の分析』がある野口剛夫訳に準じた。これは、旋律の細かい音や装飾的な部分などを取り除いて単純化し、音楽の最も基本的な動き・骨格を把握するものである。シェンカーはこれをもとに「基本線表」と称する独自の楽譜を使用して楽曲を分析した。シェンカーは、基本線の追究に生涯をかけてとりくみ、『自由作曲法』で最終的な形を示すに至った。ロマン・ロランは「これを見出したことがベートーヴェンの文献学上、ハインリヒ・シェンカーの最大の功績だった」 と述べている。
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