在ラオ日本大使館員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 09:47 UTC 版)
「ジャポニカの歩き方」の記事における「在ラオ日本大使館員」の解説
青海 空土(あおみ からど) 主人公。上南大学文学部国文科卒業。小心者でお人好し。小さくまるく収めようとする等、日本人のステレオタイプの塊。 良くも悪くも典型的な日本人気質を買われて横溝にラオ王国での在外公館派遣員に勧誘される。 赴任直後はその気質が悪い方に働いてミスやトラブルを起こすことも多かったが、徐々に不器用な優しさや実直さでラオの人々と親しくなったり、日本大使館員達の潤滑油になるなど「普通の日本人」だからこそできる働きをするようになっていく。 横溝 正彦(よこみぞ まさひこ) 特命全権大使。普段は穏やかでのほほんとしているが実際はキレ者で、ラオの人々の心を開くには素の日本人を知ってもらうべきと考えて空土を勧誘したり、癖の強い日本大使館の職員達の手綱を巧みに取って最善の結果を出させるなど非常に高い交渉手腕の持ち主。 一方自分の家族には弱く、恐妻家&親バカな面を見せる。 河野 万次郎(こうの まんじろう) 一等書記官。空土とは別の意味の日本人の典型で「堅物な日本人」を絵に描いたような人物。その過剰なまでの几帳面さを疎まれて外務省内をたらい回しにされていたところを横溝に拾われる。在ラオ日本大使館でも細々とした処務をこなしつつ引き締め役も担っており、無くてはならない存在となっている。 剣道や合気道にも精通しており、運動神経抜群だが球技だけは苦手。 同期の新垣からはジョン万次郎に因んでジョンと呼ばれているが本人はそれを嫌がっている。 新垣 圭介(あらがき けいすけ) 一等書記官。河野とは外務省入省の同期。気障な自信家で、上司の奥さんと不倫しまくった結果本省を追い出された不良外交官。 正反対の性格の河野を振り回すことが多く、彼に取っては頭痛の種。また女癖の悪さや人の嫌がることをズケズケという言動から誠からも嫌われている。 しかし外交官としては優秀で、スポーツもテニスの腕前はインカレクラスなど、河野とは別方向に文武両道の有能な人物。 神宮司 誠(じんぐうじ まこと) 防衛駐在官。やや大雑把なところもあるが気さくで茶目っ気のある快活美女。 ブウン・サッカリイ 現地職員。運転手や通訳をこなす。銀髪に碧眼というラオ人離れした容姿の持ち主。 日本のマンガやアニメが好きで、言動の端々にそれらの影響が見られる。 小野田 幸之(おのだ ゆきまさ) 公使。ネズミっぽい容貌をしたイヤミな人物。横溝をライバル視しており、隙有らば引き摺り下ろして自分が大使の座に座ろうと目を光らせている。 井上 重吉(いのうえ じゅうきち) 医務官。大柄な体格にスキンヘッドという強面な外見に違わぬ豪快な人物。 小岩井 勝平(こいわい かっぺい) 公邸料理人。空土と同い年。現地語が話せなくても積極的にコミュニケーションを取ってあっという間にラオ人と打ち解けるなど超前向きで物怖じしない性格。
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