古代イリュリアの宗教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 17:34 UTC 版)
鉄器時代には、イリュリア人の標準的な埋葬方法は古墳葬だった。初めに古墳を作ると、血縁者はその周囲に古墳を作り、身分が高いほど塚を高くした。発掘調査によって、古墳からは武具、装飾品、衣服、土器のつぼなどが多く見つかっているが、これらの道具は死後の生活のための埋葬品と考えられる。 イリュリア人の信仰では、人身を生贄とする習慣があった。古代の歴史家アッリアノスの記録によると、イリュリア人の族長クレイタスは、アレクサンドロス3世(大王)との戦いの前に三人の少年と三人の少女、三匹の子羊を生贄にささげている。 イリュリアの都市リゾン(Rhizon、現モンテネグロのリサン)は、都市の守護神を祀っていた。守護神はメダウラスと呼ばれ、槍を持ち、馬の背に乗った姿で描かれている。
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