取扱い業務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 03:25 UTC 版)
「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」の記事における「取扱い業務」の解説
業務は宅配便の末端配送下請け(後述)、引越し、ルート配送、緊急貨物の配送(チャーター)が主である。 基本的に運転手は個人事業主で営業方針は自由に設定できるので、宅配便では送ることのできない重量物の輸送や複数箇所への分割配達、細かな時間指定など各自が独自のサービスを付随させている。また運送依頼は必ずしも支部や営業所に出す必要はなく、近くの赤帽運送店や連絡先を知っていれば運転手に直接依頼することもできるなど、自由度が高い。 主にSUBARU製のサンバーを使用しており、一部ではプレオバン、近年はダイハツ工業のハイゼット、本田技研工業のアクティも使われている。サンバー・プレオバンともに赤帽専用の特装車となっており、SUBARU系列の特装車メーカーである桐生工業が手がけている(特に前者はいわゆる「赤帽サンバー」と呼ばれる)。また、一部の事業主は軽トレーラーを接続し積載量の増大を図っている。 宅配便については事実上、赤帽ブランドで宅配事業は行っていない。ヤマト運輸(宅急便)以外の他社大手宅配業者の下請け(営業所から配送先宅への配送など)となっている。ただし、一部の単組では宅配事業に力を入れ、事業を拡大しようと努力している。宅配便業界大手である佐川急便の配達下請け業務に従事する場合、佐川急便の制服を着用して業務にあたる。また、福山通運や西濃運輸などの事業所の数が少ない業者の配達は中継業者からの「孫請け」の扱いとなる場合もある。 「佐川急便#車両」も参照 緊急貨物はバイク便や自転車便のように、荷物の引き取り先から納品先まで直送する。地方はバイク便がまだ発達していないので、現在でも地方間の直送便は赤帽等の軽貨物業者が一般的になっている。これゆえに宅配便各社では仕分けミスにより本来届くべきターミナル以外の場所に到着した「誤着」荷物の処理に赤帽を利用することがあり、この場合はヤマト運輸からも受注する。 運送料金は、宅配便のように1ケース単位ではなく、1車貸切で時間単位の料金と走行距離により計算される2つの料金がある。どちらの料金を適用するのかは、運送をする前に荷主(依頼主)と相談することになっている。一般的に、都心部では渋滞の影響により、運送距離のわりに時間がかかるので時間制の料金となっているが、地方では距離制の料金になる場合が多い。また、引越し料金については各赤帽単組(各県の地方組織)によって基準自体が異なる。上限料金・基準料金・下限料金があり上限が一番高い。東京近郊は上限料金になっている。一般運送料金、引越し料金とも実際の運用は各単組、加盟運送店によって異なる。 軽トラックに積載できる重量が最大350キログラムのため家族単位の引っ越しには向かないが、単身者など荷物が少ない場合は大型トラックを使用する大手より割安となる。また軽トラックであるため狭く入り組んだ場所にも横付けできることが多い。
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