創世記該当箇所とは? わかりやすく解説

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創世記該当箇所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:53 UTC 版)

原罪」の記事における「創世記該当箇所」の解説

原罪概念前提となっているアダムとイヴ(女)による罪は、創世記3章記されている。創世記1章から3章までは多く聖書註解書において1節ごとに詳細かつ重要視される註解なされる箇所であり、しかも教派思想違いによる見解の差も小さく無い。以下の簡潔な記述は、あくまで創世記原罪にかかる該当箇所概要止まるのである。 神は楽園に人を置き、あらゆるものを食べて良い命じたが(創世記2章15節 - 17節)、善悪を知る知識木の実のみは「取って食べると死ぬであろう」として食べることを禁じた。しかしそそのかされた女が善悪の知識の木の実を食べ女に勧められアダム食べた創世記3章1節 - 7節)。ここで女に強制しておらず(強制できず)、女もアダム強制してはいないことが、女とアダムそれぞれ自身意志によって犯され責任ある罪であることを意味するものとして言及される。ここでの悪魔意味すると言う解釈伝統的になされるが(特に正教会カトリック教会においては現在もそう捉えられる)、狡猾なうそつき一動であって悪魔意味するものではないとする解釈や、「悪魔意味する」のではなく背後悪魔存在する」とする解釈などが(特にプロテスタントで)なされることがあるその後、神は自分命令背いたアダム女に対して何を行ったのかを問いかけたが、アダムは神に創られた女が勧めたからとして神と女に責任転嫁をし、女は騙された責任転嫁をした(創世記3章9節 - 13節)。ここでの神がした問いかけ単なる質問ではない(神は全知全能なので知らないことはない)。人に問いかけることで、罪の自覚促し悔い改め機会与えるものであった。しかしアダムも女も、責任転嫁終始してこれに応えなかった。 神は呪い女の子孫がおまえのかしらを砕くと預言した(創世記 3:14 - 15)。これは神の母マリアから生まれたイエス・キリストが、十字架を以て悪魔破壊することであるとされたりガラテヤの信徒への手紙 3:16, 26ヨハネの手紙一 3:8 - 10正教会における解釈例)、悪魔と戦うことであるとされたりする(カトリック教会における解釈例)。他方プロテスタント中には長い時を経る中でそのような救いの展開はあったものの、この箇所ではそこまで直接的な預言はされていない解釈する者もいる。このように教派等によって様々な見解の差はあるものの、この箇所直接的にせよ間接的にせよイエス・キリストが悪に対して致命的打撃与え預言であり「原福音」とする基本的解釈については、概ね一致している。 女に対して産みの苦しみと夫からの支配を、アダムに対しては地から苦しんで食物を取ることと土にかえることを預言した(創世記3章16節 - 19節)。神はアダムとイヴのために皮の着物造ってアダムとイヴ着せた。なお、3章20節で女の「イヴ」という名が出て来る(創世記3章20節 - 21節)。ここで神が人類下した判決において、その後苦しみ指摘されているが、に対してのような「呪い」はなされていない。皮の着物与えられたことには、神の絶えない愛が表されているとも解釈される。 神は人(アダムとイヴ)を楽園から追放した創世記3章22節)。この楽園追放失楽園)についても、教派思想によって解釈異なっている。

※この「創世記該当箇所」の解説は、「原罪」の解説の一部です。
「創世記該当箇所」を含む「原罪」の記事については、「原罪」の概要を参照ください。

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